第33話

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2020/11/24 07:32
赤葦 京治
赤葦 京治
光ちゃん、寝ないの?
木兎 光太郎
木兎 光太郎
横になったら寝れなくて…
赤葦 京治
赤葦 京治
俺にぎゅーする?
木兎 光太郎
木兎 光太郎
したいけど…でも…
赤葦 京治
赤葦 京治
でもはいらない
少し強引に京治に抱き寄せられ、心拍数が一気に上がる。
普段クールに決めてるくせに、たまに見せるドSな顔が大好きだ。
トクン、トクンと規則正しい京治の心音を聴くとだんだん眠くなってくる。
それを見越して抱きしめてくれたのだとしたら、流石としか言いようがない。
赤葦 京治
赤葦 京治
寝れない?
木兎 光太郎
木兎 光太郎
んん…京治も寝よ…
赤葦 京治
赤葦 京治
うん、俺も寝るよ
木兎 光太郎
木兎 光太郎
もっとぎゅーってして…?
赤葦 京治
赤葦 京治
いいけど、お腹苦しかったらすぐ言ってよ
木兎 光太郎
木兎 光太郎
うん!
京治は、俺が苦しくないような体制で、だけどちゃんとくっつけるように抱きしめてくれた。
赤ちゃん生まれるのは嬉しいけど、こうやってくっつけるのもあと少しだと思うとなんか切ない。
まぁ、赤ちゃんが生まれても京治に沢山甘えるけどね。
赤葦 京治
赤葦 京治
光ちゃん、男の子と女の子どっちがいい?
木兎 光太郎
木兎 光太郎
京治そっくりならどっちでもいい!
赤葦 京治
赤葦 京治
俺は光ちゃんそっくりがいい
木兎 光太郎
木兎 光太郎
やだよ、俺に似てもいいことないから
赤葦 京治
赤葦 京治
何言ってんの、モテモテのくせに
木兎 光太郎
木兎 光太郎
そんなことないから!
京治の温もりが伝わってきて、そろそろ寝れそうだと思った時インターフォンが鳴った。
ちょっと待ってて、って言って京治が部屋を出た数分後、チームメイトたちが来てくれたことに気がつく。
家に来てくれるなんて嬉しくて、俺はダルい身体を起こしてリビングへ向かった。

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