第12話

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2020/10/25 12:44
京治 side
赤葦 京治
赤葦 京治
まだあんの?
同僚
同僚
他の人たちが直した書類、直ってないんだもん
赤葦 京治
赤葦 京治
はぁ…なんで俺ら2人しかまともなのいないわけ?
同僚
同僚
いやほんとそれな…
まだまだ残っている書類の山を2人で見て、ゲンナリする。
なんで今日に限って課長が居ないのかな。
一刻も早く家に帰りたいんですけど。
モブ子
モブ子
赤葦さん、これやってくれない?
赤葦 京治
赤葦 京治
はぁ…自分でやったら?
モブ子
モブ子
でも、どうしていいかわからなくて
赤葦 京治
赤葦 京治
俺たちも仕事立て込んでるんだけど
同僚
同僚
もう手に負えない
モブ子
モブ子
とにかくお願いね!
そう言って、修正していた書類の上に大量の書類を重ねて帰って行った。
俺だって家に帰りたいし、今すぐ光ちゃんのこと抱きしめたいんだけど。
マジ軽く殺意沸くわ。
同僚
同僚
俺ら今日帰れんの?
赤葦 京治
赤葦 京治
帰りたいんだけど
同僚
同僚
いや、俺だって帰りたい
赤葦 京治
赤葦 京治
パパッとこれ終わらせる
同僚
同僚
あの女マジ許さねぇ
愚痴りながらも手を動かし、再び書類を修正していく。
どちらも無言で、だけど手だけは恐ろしいスピードで動いていた。
同僚
同僚
よし、あと半分
赤葦 京治
赤葦 京治
俺はあと2箇所だけ
同僚
同僚
早いな、赤葦は
赤葦 京治
赤葦 京治
まぁ、早く光ちゃんに会いたいし
同僚
同僚
俺も家帰って晩酌したい
それぞれ願望を言いながら一通りの仕事を終わらせた。
長い長い仕事から開放されたのは、夜の10:00を過ぎた頃だった。
いつもなら、とっくに帰って光ちゃんと一緒にお風呂に入っている時間。
ふと、スマホを見るとたくさん連絡が来ていたのでとりあえず電話をかけた。

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