第20話

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2020/10/26 14:32
その日の夜、いつもなら京治に抱きしめてもらえればすぐ寝れるはずなのになんか寝れない。
眠気ばっかり募って、おかしくなりそう。
京治は仕事で疲れてるだろうし、起こすのは申し訳ないから何とか耐えないと。
木兎 光太郎
木兎 光太郎
なんで寝れないの…グスッ…
眠過ぎて訳わかんなくなってきて、そんなことを呟けば涙が溢れてきた。
赤葦 京治
赤葦 京治
光ちゃん、どうした!?
木兎 光太郎
木兎 光太郎
なんでもないよ、起こしてごめんね
赤葦 京治
赤葦 京治
ならなんで泣いてるの?
何か辛いことあった?
木兎 光太郎
木兎 光太郎
眠いのに、寝れない…
俺、おかしくなっちゃった…グスッ…
赤葦 京治
赤葦 京治
大丈夫、光ちゃんおかしくないよ
木兎 光太郎
木兎 光太郎
でも、寝れないの…グスッ
辛いよぉ…グスッ…グスッ…
赤葦 京治
赤葦 京治
そっか、寝れないの辛いよね
眠いかもしれないけど、少し気分転換してみる?
木兎 光太郎
木兎 光太郎
うん…グスッ…ヒック…
ゆっくり起き上がって、京治に後ろから抱きしめられながら、赤ちゃんが生まれたあとの話をする。
耳元で、大好きな京治の声が響いてくすぐったい。
赤葦 京治
赤葦 京治
俺は、女の子がいいな
木兎 光太郎
木兎 光太郎
どうして?
赤葦 京治
赤葦 京治
だって、光ちゃんに似た女の子だったら絶対可愛いもん
木兎 光太郎
木兎 光太郎
お嫁に行かせるとき大変じゃん
赤葦 京治
赤葦 京治
俺、そんなの耐えられない
木兎 光太郎
木兎 光太郎
俺は男の子がいい
京治そっくりな男の子
赤葦 京治
赤葦 京治
俺に似てもいいことないよ
木兎 光太郎
木兎 光太郎
あるの!
絶対イケメンになる!
赤葦 京治
赤葦 京治
えぇ、それはない
京治と少し話していると、若干気持ちが落ち着いてきた。
それに、また眠気に襲われてるし今なら寝れるかもしれない。
それを京治に伝え、再び横になって今度こそ眠りについた。

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