第8話

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2020/10/22 15:44
メインプールに着いて少し待っていると、イルカショーが始まった。
高校時代と変わらぬ、懐かしい時間が流れる。
赤葦 京治
赤葦 京治
あの時、ここでびしょ濡れになったね
木兎 光太郎
木兎 光太郎
着替えなくて大変だった!
赤葦 京治
赤葦 京治
光ちゃんのブラ透けてたしね
木兎 光太郎
木兎 光太郎
京治のバカ!
赤葦 京治
赤葦 京治
今日は透けない服着てきた?
木兎 光太郎
木兎 光太郎
透けないよ!
そうは言ったものの、服の中はブラしか付けてないから透ける可能性はあるんだよね。
それに、今日真っ赤なブラだし透けたらそれなりに恥ずかしい。
そんなことを思いながらイルカショーを見ていると、大ジャンプで案の定びしょ濡れに。
赤葦 京治
赤葦 京治
光ちゃん…怒るよ…
木兎 光太郎
木兎 光太郎
何が!?
赤葦 京治
赤葦 京治
とりあえず、俺の上着着て
木兎 光太郎
木兎 光太郎
え、わかった!
言われるがまま上着を着ると、そのまま手を引かれて人通りが少ない所に連れてこられた。
赤葦 京治
赤葦 京治
ねぇ、透けないって言ったよね?
木兎 光太郎
木兎 光太郎
え、透けてた!?
赤葦 京治
赤葦 京治
真っ赤なブラ、透け透けなんですけど
木兎 光太郎
木兎 光太郎
ほんとだ!!
京治、ごめんなさい!
赤葦 京治
赤葦 京治
許すと思う?
プラン変更して、ラブホ行こっか
なんか俺、とてつもなくまずいことしちゃったんじゃない?
このままラブホ行ったら、立てなくなるまで抱かれる気しかしないよ。
何とか許してもらおうとするけど、京治の力に勝てるわけもなく、車に乗せられる。
俺が男だったら、京治の力に勝てたのに!
赤葦 京治
赤葦 京治
光ちゃん
木兎 光太郎
木兎 光太郎
はいっ
赤葦 京治
赤葦 京治
目つぶって
木兎 光太郎
木兎 光太郎
なんで?
赤葦 京治
赤葦 京治
いいから、早く目つぶって
木兎 光太郎
木兎 光太郎
わかりました…
やばい、京治本気だ。
今まで、目を閉じろと言われてろくな目にあってない。
だけど目を閉じないとお仕置きされそうだし、とにかく目を閉じないと。
俺は、京治に言われるがまま目を閉じた。
赤葦 京治
赤葦 京治
光ちゃん、おやすみ
そう囁かれながらキスをされて、変な薬が口内に入ってきた。
反射的にそれを飲み込めば、俺はすぐに眠気に誘われる。
次に目が覚めた時、俺はラブホのベッドの上にいた。

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