第11話

➵ 11
638
2020/10/25 04:42
京治 side
それから2日後、いつも通り仕事に向かうと何かトラブルが起きているようだった。
赤葦 京治
赤葦 京治
おはよう、何があったの?
同僚
同僚
この間仕上げた書類、全部間違ってたらしい
赤葦 京治
赤葦 京治
それやばくない?
いつ発覚したの、それ
同僚
同僚
昨日の夕方らしい
赤葦 京治
赤葦 京治
なんで俺に連絡来なかったの?
同僚
同僚
赤葦が作った書類は、全部大丈夫だったらしい
赤葦 京治
赤葦 京治
なるほどね
で、どれから直せばいいの
同僚
同僚
それがさぁ…
そう言って、指さされた方を向くと目眩がするような書類の山が。
昨日気づいてなんであんなに修正してない書類が残ってるわけ?
間違いを見つけて、一体何をしてたの?
赤葦 京治
赤葦 京治
すぐ修正するからとりあえず書類持ってきて
同僚
同僚
ごめん、ありがとな!
自分のデスクに座り、とりあえずパソコンを立ち上げる。
果たして、あれだけの書類を修正するのにどれだけ時間がかかるのだろうか。
もし会社に泊まりなんてことになったら、光ちゃんに連絡しなきゃ。
それに、1人で家に留守番とかあんまりさせたくないんですけど。
同僚
同僚
こんくらいお願いしたいんだけど、大丈夫そうか?
赤葦 京治
赤葦 京治
やるしかないでしょ
同僚
同僚
ほんと、赤葦逞しいな
赤葦 京治
赤葦 京治
とりあえず、これ全部片すから終わったら次持ってきて
同僚
同僚
お願いします
俺の手元に持ってきてもらった書類に目を通しながら、急いで修正をかけていく。
残りの社員たちもやってるみたいだけど、遅すぎて話にならない。
俺は自分が出せるMAXの速さで、書類を次々に修正していった。

プリ小説オーディオドラマ