? _ 『 こんにちは 。 』
? _ 『 …… 別にそんな驚かなくてもいいんだけど 』
〘 ごめんね 、 この子人見知りなの 〙
? _ 『 へー … ニヤッ 』
い 、 今 ……
ニヤッて … ニヤッてした
コワァ …
それよりも私はお母さんが話そうとしてたことが気になって仕方ない
でも聞きたくても聞けない ……
この人達がいるから
そしたら密かな声でも聞こえたのか 、
「 何 ? 」 って顔で見てきた 。
私は声を出すので精一杯だから 、 必死に
「 こっちに来て 」 って手招きをした
そしたらちゃんとお母さんがわたしのほうへ来てくれた 。
だから私はお母さんの手を引いてリビングから出た 。
〘 どうしたの 、 〙
って私に手を引かれたまま聞いてくるけど 、
「 …… いいから 」
って返事だけをして私の部屋に向かった 。
部屋についたら 、
〘 どうしたの ? 〙
〘 あら 、 そうだったわ 。 〙
って口に手を当てながら慌てた 、
〘 …… あのね 、
私達海外に移居することになってね 〙
…… え 、 ?
じゃあ私もだよね
〘 日曜日 。
今日が金曜日だから … 明後日になるわね … 〙
ん 、 ?
明後日 … とは ??
明後日って ……
明日の明日 ??
あれ … ?
なんか間違えてない ?
ってか今から荷物詰めなきゃ間に合わないんじゃ … !?
〘 あら 、 いいわよ 〙
〘 あのね 、
あなたにはこっちに残ってもらうの 〙
〘 そのままの意味よ 。 〙
〘 一人じゃないでしょ 。 〙
私はこのとき確信した 。
きっとあの義兄達なんだろうな 、 って
だと言っても 、 会ったこともない初対面の人とどうやって暮せばいいのか ……
〘 気付いたみたいね ……
あの義兄達もいるし 、
あなただってもう高校生よ
そろそろ自立しなきゃ 〙
…… わかってる 。
わかってるけど 。
……… いくらなんでも酷くない !?
そりゃあ私のためにも 、
家族のためにも自立しなきゃいけないよ !?
でもさ 、 もっといい人いたんじゃないの ?
義兄となんて 、… なんか気まずいしさ 。
〘 いいかしら …… 〙
今は頷くことしか出来なかった 。
〘 ありがとう 。
じゃあお母さんとお父さんは荷物詰めなきゃいけないか
ら 、 今のうちに慣れておきなさい 。 〙
え 、 慣れるって 、 ??
もしかしてだけど …… 義兄達と ?
お母さんはいつの間にか部屋から出ていた 。
しょうがないからリビングに行くしかないんだろうなぁ ……
寒いはずの廊下も 、 今は暑く感じた 。
今はリビングに入るドアの前 。。。
思い切ってドアを開けた 。 そしたら
って可愛い男の子が叫んだ
そしたらバッてみんな一斉に見てきた
この人は優しい笑顔で言ってくれた 。
だから気が緩んだのか 、
っていつの間にか口が開いていた 。
不意打ちの呼び捨ては反則でしょ ……
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。