第10話

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2019/03/18 12:49
佑「莉子ー!!あなたちゃーん!!」




莉「おまたせ!!」




『おまたせしました…!!』





ただいま先輩の部室に到着しましたっ





莉「今日のライブかっこよかったよ!!」




佑「え、俺!?」




莉「んーん、森田先輩!!」




佑「はぁ!?」




莉「うーそ、ちゃんと佑馬もかっこよかったよ?」




佑「それはどーも」




莉「あっ!照れたー!!」




佑「照れてないわ!!」




『ふふっ』





なんかいいなぁこうゆうの、羨ましい





莉「ちょっとあなた!今笑った!?」




『笑ってないよ!いいなぁって思っただけ!』





ほんとに思ったこと言っただけなのに





莉「あなたも頑張るんだもねー?」




佑「ねー?」




『は、はーい……』





そんなこと言われちゃった




でも自分で決めたことだもんね





佑「よし!じゃあ入ろっか!」




『あっ!ちょっと待ってください…!!』







やっぱり無理だぁぁ




初めてちゃんと先輩に会うんだよ!?




緊張でおかしくなりそう…






莉「なんでよー!早く入るよー!!


 佑馬開けちゃえ!!」





えっ!?ちょっと…!!!






佑「おっけー」 ガチャッ


 「ただいまー!」




「あ、おかえりー!」




莉「おじゃましまーす!」




「あ、莉子ちゃんじゃん!!」




莉「ふふっお久しぶりですっ!」




「ん?後ろにいる子は??」




莉「はい!あなた!!」コソッ





えっ!?ちょっと…!!!




莉子に背中をポンッて押されて前に出る




一気にみんなの視線が向く




さっきまで名前覚えてもらうとか言ってたのに




ここにくるとちょっと…






莉「あなた!早く!!」コソッ






あぁ…!もうどーにでもなっちゃえ…!!






『えっと、あの、な、七瀬あなた、です…!』





わぁ…言っちゃったよ、






「七瀬、あなた…」ボソッ




佑「やっさん?どーかした?」




「え、あ、んーんなんでもない!俺、安井謙太郎!」




「俺は森田美勇人!!」




「俺は萩谷慧悟!よろしくね!!」




『よ、よろしくお願いします…!!』






みんな優しそう…!!




さっきはあんなかっこいいパフォーマンスしてて




ちょっと怖いかも、とか思ってた…




先輩、ごめんなさい…






莉「もーあなた!ここで人見知りしないの!!」




『別に人見知りとかじゃないし、…』




佑「莉子がよく言うわ!笑」




慧「莉子ちゃんも初めてきたときあなたちゃんと同じ感じだったよ?笑」




莉「そんなここまで酷くないです…!!」




佑「いやーどっちもいい勝負だよ?」




莉「うるさいなぁ」




美「まぁいいじゃんもうちゃんと話せるんだし!」






莉子はもう他の先輩とも話したことあるんだ




みんなと仲良さそう






『ねぇ莉子?先輩たちと会ったことあるの?』




莉「あーまだ私が中学生のときなんだけど…」





真田先輩が莉子とのデートの日にバンドの



練習あるの忘れてて莉子もおいでって



言われて行ったことがあるんだって教えてもらった





『そーなんだぁ』




莉「佑馬ってほんと馬鹿だよね」




佑「馬鹿って言うな!馬鹿って!」




莉「まぁでもそれで練習見れたからいいけど!」





練習してる姿とか絶対かっこいいじゃん…




さっきのでめちゃめちゃかっこよかったのに



 
莉子はいいなぁ…






佑「やっさん!今日はどーしちゃったの!?」




慧「ほんとに!めっちゃ静かじゃん!」




美「ライブして疲れたとか?」





確かに安井先輩の声は1回しか聞けてない




ライブってやっぱり疲れるのかな…?





謙「あー大丈夫、ちょっと俺飲み物買ってくるわ」




慧「じゃあ俺のも買ってきてー!」




美「俺もー!!」




佑「じゃあ俺もー!!」




謙「なんでだよ!自分で行けよ!」




莉「あなたー!私のも買ってきて!!」




『えっ!?私!?』





なんで私!?




別に私はいらないし…





莉「あなた!安井先輩とふたりで話すチャンスだよ!」コソッ




『そんなこと言われても…!』





ふたりっきりとか絶対無理!!!!




だってまともに話したことないし、




安井先輩疲れてるんでしょ…!?




一緒に行ったら迷惑じゃん…!!





莉「ほら!私も手伝います!って」コソッ




『だから無理だってぇ…』




莉「もう!安井先輩!あなたが一緒に行きます!」





えぇ!?無理って言ってるのに…!!




安井先輩もやだって言うから…!!





謙「……ほんと?じゃあ行こっか」





えぇぇぇぇ………!!!




もー決定したの!?ふたりっきり!?




うわぁぁぁぁぁぁ……………






謙「…あなたちゃん?」




『ご、ごめんなさい…!今行きます…!』


















莉子のせいで安井先輩とふたりっきりです


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