第13話

#9 あなたside
13,861
2019/11/16 09:16
ジリリリリリリリ…
あなた
あなた
ふわぁ。
携帯のアラームを止め、4時だということを確認した。
あなた
あなた
んんっ!
お兄ちゃんのベッドからでて、その場で伸びをする。
近くには簡易ベッドで寝ているお兄ちゃんがいた。
私だけふかふかのベッドて寝ていることに罪悪感を感じながらもトランクケースから着替えを取り出す。
そのまま洗面所へ直行し、ランニングウェアに着替え髪の毛を後ろで束ねる。
あなた
あなた
よし。
………………。
あ!
何かを忘れていると思ったら、音楽プレイヤー!
確かハンドバッグに入れてきたからリビングにある…かな。
リビングのドアを開けるとそこには…昨日の夜に居た白髪の高身長の男性がソファーで寝ていた。
その寝顔を覗いてみると…



































……イケメン!




お兄ちゃんも大分イケメンだけど、こりゃまた……。
そんなことを考えていると、視界に入った時計は4時半をしめしていた。
ヤバっ!
起きてから30分も経っていることに気づき、急いで音楽プレイヤーを取り出し、大きく音を立てながらリビングのドアを閉める。
まふまふ
まふまふ
んん。
あ!起こしちゃったかな?
あなた
あなた
すみません!
一応小声で謝っといた。ドア越しに。
その声のボリュームのまま、お兄ちゃんの部屋に向かって「行ってきます。」といい玄関ドアを開ける。
玄関のドアを開けばまだ冷たい風が吹いている。
まだ車はまあまり通っていなく、犬の散歩やごみ捨て、サラリーマンなど様々な人が歩いていた。
私はその場でストレッチをし、軽く足踏みをした。
あなた
あなた
さて、今日は…と。
いつもと違う道を走るため長さはよく分からないため、10分間にどれだけ長く走れるかをやろうと思う。
イヤホンを耳につけ、タイマーセット。
あなた
あなた
3、2、1 Go
Goと同時にタイマーを起動させる。
イヤホンからは次のアニメ内で歌う曲の音源がながれている。
歌はそこまで上手くないからなあ、
歌はそこまで歌いたくないんだけどな……。











トゥルントゥルン
車の大通りまで来たところでタイマーがなった。
10分間で約……3キロぐらいかなぁ。
昨日早く寝てコンディションが良かったせいか、今日はいつもよりはやいペースを保てた気がする。
息を整えながら来た道をもどる。
あなた
あなた
あ!あったあった。


朝ごはんを買いに帰り道にあるコンビニに入る。


実は、私……全くと言っていいほど料理が出来ません。
なので!本日もコンビニ弁当!
本当はラーメンとチャーハンを食べたい気分だが、朝からそれは太るのでお昼に食べようと思います!
「ありがとうございました。」
店員さんの声を後にし、再び家に戻る。
ガチャリ
あなた
あなた
ただいまー。
そらる
そらる
ん、あ。おかえり。
靴を脱ぎ、リビングに向かうとゲームを起動させようとするお兄ちゃんと、
まふまふ
まふまふ
おかえりなさーい!
笑顔で私を迎える白髪の高身長イケメンがいた。
あなた
あなた
どうも、おはようございます。
まふまふ
まふまふ
あ、敬語なくていいですからね。
なんとも気さくに話しかけてくる人だろうか。
ただ。ただ。ただ……なぁ。


















名前を知らないんだが。
お兄ちゃんの服の袖を引っ張り、廊下に連れ出した。
あなた
あなた
お兄ちゃん!あの人の名前って何!
そらる
そらる
お前、こないだ話しただろ。
あなた
あなた
しょうがないじゃん!忘れちゃうものは忘れちゃうんだから!
リビングにいるイケメンに聞こえないように声を抑えながら急かしながら聞く。
そらる
そらる
「まふまふ」だよ。「まふまふ。」
あなた
あなた
まふまふ、ね。OK。ありがとう!
名前を確認してまた、リビングのドアを開け、「まふまふ」さんに話しかける。
まふまふ
まふまふ
どうしたんですか?
私のお気に入りの……確か…はん、ぺん?クッションを膝に乗せながら言う。
あぁ。それ、欲しい。
あなた
あなた
まふまふさんはどうしてお兄ちゃんの家に?
まふまふ
まふまふ
そらるさんとはユニット組んでるから、泊まりも良くするんだよ。
笑顔でサラッとよくら泊まることを言う。
はっ!では、私のはんぺん、色んな人が触っている!?
うぅ。
あなた
あなた
そうなんですか!
まあ、しょうがない。
朝ごはんを食べよう。
そのまま、私は椅子に座り、温めてもらったコンビニ弁当を開き「いただきます。」と言う。
まふまふ
まふまふ
……。
こちらを見てくるイケメン、「まふまふ」さん。
うぅ。コンビニ弁当な女子ですみません。
でも、出来ないものは出来ない!
そらる
そらる
おーい。やるぞ。まふまふ。
ナイスタイミング!お兄ちゃん!
私があげたSwitchと元々持ってたのであろうSwitchを持ってきた兄。
まふまふ
まふまふ
あれ、そらるさん2つ持ってたんですか?Switch。
そらる
そらる
ん?まあね。貰った。
まふまふ
まふまふ
いいなぁー。
ふっふっふっ。あげたのは私だよ。
まふまふさん。
あなた
あなた
ご馳走様。
1人で手を合わせ呟くとまふまふさんがこっちを見てくる。
まふまふ
まふまふ
早くないですか?
あなた
あなた
まあ、食べるのは早い方なんで。
そらる
そらる
じゃあ、あなたもやろう。
あなた
あなた
もちろん!
私はぱぱっとコンビニ弁当を洗いに台所へ向かう。
水道を捻ると冷たい水が出てきた。
ひゃあ。冷たい。
私はあたたかい水派なのに。
あ、ウェアのままじゃん。
着替えなきゃ。
洗い終わってゴミ箱に捨てて、そのまま兄のへやに向かった。
リビングとかは大きいのに。まだ部屋ないのかなぁ?
そんな疑問を毎回抱える。
まあ、いいや。
あなた
あなた
これでおっけー。
ラフな格好に着替え、お兄ちゃん達の元へと向かう。

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