さとみside
あなたは、ほんとうに何もやってないのか?
聞いてみるか……
そっか……。
それでも、あなたは自分を責めすぎている
もっと自分を大事に………
って、俺がいえたことじゃなないか……
幼なじみを簡単に裏切って…
え………
俺はこの時、あなたの後ろ姿を見て唖然としてしまった……
だって俺は……………
あなたの頬に流れる涙をみてしまったから…………
隠そうとしてたけど、俺にはよく見てた…………
ー帰り道ー
なぁあなた、あの時どうして泣いてたんだ?
どうして、そんな悲しい顔で笑ってるんだ…?
それに………
『さとみくんはー』
なんだよあれ…………
まるで自分の明日があるか分からないみたいな言い方じゃないか………
もう、わけ分かんねぇ……
だけど………
あの時玲奈から聞いた話………
あれを、無視するわけにはいけない
だから俺は………
完全にあなたを
ー信じることは出来ないー
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。