一月の中頃、ソワソワしてくるいろんなクラス。
«ねね、チョコ誰に渡す?»
〈え、小瀧くんに決まってるじゃん!〉
«え、私もだよ!!»
〈でも、小瀧くん、いろんな人から貰うんだろうな…〉
そう、この話題になってる男の子が学校一のイケメンくんである、小瀧望くん。
あ、そして今話してる私が学校一の静かな、、、間宮あなた。
って、ま〜普通に学校生活してるだけだよ♪
"ぎゃーーーーーーーーーーー!!!!!"
廊下から聞こえてくる黄色い歓声…。
来た、彼がやって来た。
彼は残念な事に同じクラス…、、
『みんな、おーはよ♪』
«おはよう!小瀧くん!»
〈おはよう!小瀧くん!!!〉
みんな、おはようおはようって、、彼も大変だなと同じクラスなのに遠い目でみる私。
すると彼はふとこっちを見てきた。
私は思わず目をそらした。
『可愛い子、みーっけ♪』
なんて言ってることも知らずに、私は教室を出ていった。
[望、お前また誰かに目をつけてるんか?]
『ええやんか、流星には関係あらへん笑』
[ったく、程々にな?]
あー忘れてました、このお方、この学校の二番目にイケメンくん。。でも、藤井くんも負けてない程の人気です。
そして、今日から始まるの、、
私の恋の道しるべが…。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。