俺は久しぶりに朝早く来た。
ん?なんでかって?そりゃ、あなたちゃんのチョコ食べないかんからさ、めっちゃ楽しみにしてん、あれ♡
通りすがりの女の子はみんな俺におはようって言うてくれる♪
『みんな、おはよ♪』
《小瀧くんだ!》
『小瀧くんやで〜♪』
上機嫌で歩いていた。
と向こうからあなたちゃんが歩いてきた。
俺はソワソワしていた、
『あなたちゃん、おはよう♪』
「…、、」
え、なんで?なんで、挨拶してくれへんの。
そのまま彼女は俺の隣を通り過ぎていった。
『まっ、、』
゛待って゛と言いたかった、でも周りのざわつきと多人数であなたちゃんは見えなくなった。
『ちょっと待ってなぁ、待っててや、あとで話そ?な?』
とその子達にそう声をかけ、俺は彼女のあとを追いかけた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。