〜小瀧said〜
『流星?どうしたん?顔怖いで!』
[望、よく聞け、な?間宮、お前にチョコ渡そうとして、体育館裏にチョコ持ってきたんや…]
『俺呼んでへんよ?まさか、、』
[そのまさかや…、、望の周りの女の子達が間宮のチョコ取り上げて下に落としてたんや…それ拾って食べながら泣いてたで、
”私は小瀧くんのこと好きになったらあかんのか”ってな]
『…、、な、なんで、流星止めんかったんや!!』
[アホか、俺がノコノコ出てくより、望が全力であの子を守ったるべきとちゃんうんか?本当に彼女のこと、好きなら、な。]
『流星…、、お前、』
[何年一緒おんねん、分かるわ、それくらい…、とりあえず、今は間宮の気持ちや、]
『ちょっと俺、行ってくるわ!』
俺は流星に目を合わせ、後ろにいた先生にも目を合わせ、屋上をあとにした。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!