「よし、、」
私は少し考えてた、、、
でも自然と足は前に出ていた。
私は屋上に着いた。
するとそこには小瀧くんが待っていた。
「こ、小瀧くん?」
小瀧くんはこちらを振り向いた。
『あーよかった、来てくれた♪』
と万遍な笑みを浮かべた。
「お話って何?」
『あー、まぁ、とりあえずあそこに座ろうや、』
そして、私たちは近くの椅子に座った。
『まず、俺はあなたちゃんに謝らんとな、』
「え?」
『この前はきつい事言ってごめんなさい。』
小瀧くんは私に深々と頭を下げた。
「あ、いや、こっちこそひどい事言ってごめんね、」
『ううん、悪いのは全部俺や…、ごめんな、怖い思いさせて…、』
「大丈夫、もう大丈夫だから…」
『あの調理室で作ってたチョコ俺に渡そうとしてくれたんやな…、ホンマにありがとう、』
「え、、なんでそれを?」
『流星がたまたま見ててん、あなたちゃんが、他の女の子にいじめられてるの、、気づけへんかった…ホンマにごめん!』
「だ、大丈夫だよ、小瀧くんは何も悪くない…、、、でも、、」
『ん?…でも?』
「ちょっと羨ましかった。」
『なんで…?』
「ほら、だってあの子達、小瀧くんといつも話せてるし、仲良さそうだし…、、」
『それって、、ヤキモチ焼いてたってこと?』
「え、いや、そんなんじゃないよ///」
『ふふっ、やっぱり可愛ええなあなたちゃんは♪』
「や、やめてよ、、///」
『なぁ、、俺あれから考えてん…、あなたちゃんのことどう思うか、、そしたらな、出た答えは二文字や…』
「二文字?」
『うん、二文字…なんやと思う?♡』
「え、、、わ、分からないよ…」
『”すき”や。』
「え?」
『俺、あなたちゃんのこと、すきや。』
「え…でも、小瀧くん、、///」
『返事はいつでもいい、、あ、これ、ここに連絡して、いつでも飛んでくから…』
小瀧くんはニコッと笑ってその紙を私の手の上に乗せてきた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。