第8話

気のせい
1,345
2018/07/15 01:39
わたわたと慌てる來雅と涙を袖口で必死に拭う羽瑠
來雅
もう泣くなって⋯そんな擦ったら痛くなるよ
さっ、と目元を拭う羽瑠の腕を取れば指で優しく拭いてあげる。

ぽんぽん、と頭を撫でて微笑む姿はまるで、頼れるお兄さんの様だった。
羽瑠
⋯ん、
坂井
え、おい、なんの騒ぎ?
たまたま通りすがったのか、はたまた 何やら騒がしい廊下の様子を見に来たのか。

クラス担任の坂井先生が慌てたように問いかけてくる。
あなた

いや⋯えっと⋯

「首を絞められました。」



言えるわけがない。






いくら私が彼の機嫌を損ねたといえどその行動は普通ではない。言ってしまえば殺人未遂。

そんなことがもし、教師にバレたら⋯ 退学、なんてことも有り得ない話ではないだろう。





何かいい言い訳を⋯⋯⋯⋯⋯⋯
女子生徒
いくら何でもあれはやばいよね
女子生徒
首絞めるのは流石にやりすぎ


考えていれば横から聞こえるその言葉。


坂井
その話、詳しく聞かせて
その声は先生の耳にも届いたようで 彼も私も言い逃れはできないだろう。
坂井
南雲、お前 職員室来い
坂井
桜木は宮野のこと保健室連れて行ってやって
坂井
その他は授業始まるから教室戻れ
先生が怒るのも無理はないよね  、

來雅
あなた、立てる?
あなた

あ、うん

壁に手を付き少し言うことを聞いてくれない体で立ち上がる。

來雅
大丈夫⋯?
あなた

大丈夫だよ

ぎこちない笑顔かもしれないけど今はこれで精一杯。



私のペースに合わせて歩いてくれる來雅の隣を歩く。

こういうさり気ない優しさが彼がモテる所以なんだろうな⋯。


何となく振り返ったときに羽瑠に睨まれていたような気がしたのはただの気のせいだろうか。






























┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈





どーも、ふゆるです。

2ヶ月弱ぶりの更新、お待たせしました。
(待っていて貰えたのだろうか)

更新遅くて申し訳ないです⋯、、


もうすぐ夏休みが始まるので更新頻度をあげていけたらなーと思っていますのでよろしくお願いします🙌🙌


あ、因みに主人公の名字は“宮野”です 笑
混乱させてしまっていたら申し訳ない。

書きたいものはあるのにフリックが遅くて進まないので書く気がおきないのです。()

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ゆっくり更新ではありますがこれからもよろしくお願いします🙇🙏💫

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