わたわたと慌てる來雅と涙を袖口で必死に拭う羽瑠
さっ、と目元を拭う羽瑠の腕を取れば指で優しく拭いてあげる。
ぽんぽん、と頭を撫でて微笑む姿はまるで、頼れるお兄さんの様だった。
たまたま通りすがったのか、はたまた 何やら騒がしい廊下の様子を見に来たのか。
クラス担任の坂井先生が慌てたように問いかけてくる。
「首を絞められました。」
言えるわけがない。
いくら私が彼の機嫌を損ねたといえどその行動は普通ではない。言ってしまえば殺人未遂。
そんなことがもし、教師にバレたら⋯ 退学、なんてことも有り得ない話ではないだろう。
何かいい言い訳を⋯⋯⋯⋯⋯⋯
考えていれば横から聞こえるその言葉。
その声は先生の耳にも届いたようで 彼も私も言い逃れはできないだろう。
先生が怒るのも無理はないよね 、
壁に手を付き少し言うことを聞いてくれない体で立ち上がる。
ぎこちない笑顔かもしれないけど今はこれで精一杯。
私のペースに合わせて歩いてくれる來雅の隣を歩く。
こういうさり気ない優しさが彼がモテる所以なんだろうな⋯。
何となく振り返ったときに羽瑠に睨まれていたような気がしたのはただの気のせいだろうか。
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どーも、ふゆるです。
2ヶ月弱ぶりの更新、お待たせしました。
(待っていて貰えたのだろうか)
更新遅くて申し訳ないです⋯、、
もうすぐ夏休みが始まるので更新頻度をあげていけたらなーと思っていますのでよろしくお願いします🙌🙌
あ、因みに主人公の名字は“宮野”です 笑
混乱させてしまっていたら申し訳ない。
書きたいものはあるのにフリックが遅くて進まないので書く気がおきないのです。()
いいねやお気に入りしてくれる方、ありがとうございます。
モチベーションが上がります。嬉しいです。
こんな話見てみたいなーってリクエストみたいなのがあったら是非是非、コメントまたはTwitterの方へお願いします!
Twitterは「@ibuki_0707」で検索してもらえれば出て来ると思います!
プリ画のアイコンと同じアイコンです。
リクエストはしっかり書いていこうと思うので!
ゆっくり更新ではありますがこれからもよろしくお願いします🙇🙏💫
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!