私たちの小学校には珍しくプールがなかった。
だから近所のプールに年3回行くことになっている。
6年は特に早く5月から始まっていた。
その時私は足をくじいていて、プールができなかった。
そのほかにも、仮病で休んでる奴、体調不良で休んでる奴とか
8人くらいが休んでいた。
すると隣にいた先生が、
と言った。
めっちゃ速かった。
流石やねw
凄っw
惚れた。
そんな声がみんなから漏れてた。
でも私はそんなの興味なかった。
その時だった。
そう言ってみんなは喜んでプールサイドに行った。
いや、みんな休んでるんやろ?何で…?休んでるん?
シルク先生も腐っとるやろ。あほやん。
そう思って笑ってた。1人で。
ピシャッ💦
そう。シルク先生が私にまで水を飛ばしてきた。
お願いしとらんのに。なんで?
ムカついて、更衣室を通り外に出た。
その時聞こえたの。
あんたはうちのこと聞けないのになんでうちはあんたのこと聞かなあかんの!
そういう気持ちで外に出た。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!