さて、俺は今晩どこに行けばいいの?
焦凍のお家?
事務所で寝泊まり?
すっかり夜になってしまった職場体験初日。
事件はまちまち。けど勿論全部エンデヴァーが片付けた。それを俺らが見てた。
「…一緒に帰らねぇか?」
「焦凍〜〜!!!」
事務所とかやだもん俺。
まじぼっちじゃん無理〜〜!!!
「…………。」
はいエンデヴァー、そこで嫌そうな顔しない〜
俺の事は嫌いでも、焦凍の事は嫌いに(ry
ならねぇか。…ま、いーや。
てな訳で、また2駅戻ってエンデヴァー兼、焦凍のお家へ、れっつらごー!!
あれ、幼馴染のくせして何気初じゃね?
ーーーーーー
エンデヴァーside
あのやかましい八木あなたまで来るとは思わなかった。
オールマイトの秘密を知る為、駄目で元々、指名をしたら…まさか来るとは。
「エンデヴァー!!!」
何故か嬉々として武道場へ入ってくる。
「……焦凍は、」
「お風呂入った!!さぁ!!俺と喧嘩をしよう!!!」
最初の飄々ひょうひょうとした態度はなんだったのか、今現在こいつはとても馴れ馴れしい。
とても鬱陶しい。
「いいだろう。約束は、覚えてるな?」
「もっちろん!!!」
ヤツの笑顔は消えない。
気持ちが悪い。
貼り付けましたと言わんばかりの笑顔だ。
俺はこいつを連れて外へ出る。
「ひっろい庭〜」
「いくぞ。」
俺は構える。
ヤツは構えない。
…何時までもニコニコと、しているのかと思った。
この目を見るまでは。
凄い速さで真っ直ぐこちらへ向かってくる。
真剣な顔をしたヤツは、俺の首を真っ直ぐ狙う。
「っぐ!!」
俺は大きな炎を出す。
あの一瞬で首を狙うなんて、どんな教育をしている雄英!!
「あっつ!!!」
素早くヤツは俺と距離を取る。
しかしそれは、
「逆効果、だろ?分かってるよ。」
「っ?!」
距離を取ったかと思ったら再び詰められる。
コイツにはスピードがある。
しかしそんな奴とは、死ぬ程戦ってきた。
___速いだけのヤツなら。
「なぁ、知ってる?人間って二足歩行なんだぜ。」
何を当たり前の事を___、
その瞬間足に激痛が。
「子供だからって舐めてる?本気どこいった」
「っぐ…、そうか、……悪かった。」
やられたのは片足、しかし膝はつかない。
No.2この俺といいとこ勝負するなんて、有り得ない。
「…お前は、誰に、修行を積んでもらった?」
「オールマイト。」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。