第48話

「板挟み」
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2022/11/09 05:50
「あ”?あなたのヒーロー名?」

「そー。体験先は引く手数多だけど名前はねー。」


うわ、嫌な事いう…と、上鳴が言う。

いやでも上鳴クンは指名多かったじゃん??


「肩書きはぶっ壊しヒーローだな。」

と、上鳴が。


「何それ物騒じゃんか!!」

俺は治せたりするもん!!壊すしか脳がねぇみたいな肩書きにすんじゃねぇよ!!


「そーゆー上鳴は!!?」

「俺はチャージズマ!!!」


おぉ、なんか、個性が分かりやすい名前。
上鳴っぽい。

くそ、意外とまともかよ。

「んー、俺別にこれといって特徴ある個性でもねぇし。」

「いやどこがだよ。2つ持ってるのって只者じゃねぇよ。」


綺麗にツッコミを入れる切島。

俺のこれはほら、と突然変異だし。

生まれつき2個持ってる奴とは格が違う。
(つまり俺の方がしょぼい、気がする)


「…そういやお前治せんのか。」


意外そうな顔して爆豪が言うけど、え、今更?

治せるよ?まぁ腕が取れるとかは傷口塞ぐだけで腕の再生、複製は出来んけどな!!


「ほら見てくれよあなたが治してくれたとこ!!ちょー綺麗!!」


上鳴が嬉しそうに言う。アッ、なんかありがと。



「それ、ノーリスクで出来んのか。」


疑り深い目で上鳴の腕を見て、俺を見る。

……えぇ、それ聞くの?!?


いや、ノーリスクで治せたらカッコイイじゃん?実は俺自身痛い目見てます。ってカッコ悪ぃ。

だから言いたくない。


「ばーちゃんみたいに、疲れることはねぇよ?だから相手はすぐ元気になんの凄くね?!」


リカバリーガール=ばーちゃんについて問い詰められたけどそこは割愛するとして、


爆豪に怪訝そうに見られたなんで…。



そんな所で相澤さんが来て、「早く帰れ」と言われたので解散し、皆で教室を出た。





生徒玄関を出ると、焦凍が立っていた。


「どした?教室には俺ら以外誰も居なかったぞ?」

誰待ちなんだ?と、焦凍に尋ねると、


「あなたを待ってた。」


「っえ、俺?」

「これから用事でもあんのか?」


…や、ねぇけど待つなら待つって言ってくれたら早く教室出たし、雑談もしなかったのに。

逆に焦凍は俺に何の用なんだ?


「おい。」


切島と上鳴は帰ったのか、爆豪が1人で声をかける。

どっちを呼んだんだ!主語!!

「てめぇのそれ。俺が聞きたかったのは、てめぇ自身に起こるリスクの事だ。はぐらかしただろ。」




おっっと、今???



「…何の話だ?」

「答えろや」





うそ〜…困る〜〜……。


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