来たる職場体験の初日。
the☆いいんちょーの、飯田がすげぇ怖ぇ顔して職場体験へ向かおうとしてる。
のを緑谷と麗日が心配して、声をかけてた。
俺はそれを遠目に見ることしか出来ねぇが、爆豪や切島達ならいざ知らず、飯田に俺が声をかけるのも変だと思ったからいいか。
俺が向かう先はエンデヴァー事務所。
喧嘩売ったから喧嘩しに。
負ける気はしねぇ。どーせエンデヴァーが欲しいのはオールマイト、俊典さんの情報だ。
つっても万一俺が負けた時あげる情報は、
俺が養子
ってだけー。
だって誰にも公表してねぇって事は秘密って事でいいもんな?嘘はついてねぇ。
どうにかして焦凍に謝らせたい。
誰だって友達をあんな風に言われんのは嫌だろ?
「八木と轟は一緒のところだったな。お前ら一緒に行け。」
と、相澤さんが。
……え?
「え」
「…そーなの?」
「何だ知らなかったのか。」
だってエンデヴァーだよ??
焦凍は絶対行かないと思うじゃん??
……これは、喧嘩出来ないかも??
ーーーーーーー
「同じ所に行くとは思わなかったわー。」
「俺もだ。」
「っても焦凍的にはお家帰るだけじゃん!ウケる」
エンデヴァーん家は俺ん家の近く(まぁ子供の徒歩圏内だからな)だけど、エンデヴァーの事務所はそうじゃないみたいだ。
俺達は電車で2駅位隣の街へ出る。
「どこだよ…」
「俺も、詳しくはねぇからな…」
パパンじゃんなんで知らねぇの〜
とか思いつつまぁ好きじゃねぇもんな。
と、少し笑う。
街を少しだけ徘徊する。
「なぁ」
携帯の地図を見ながら焦凍が俺に声を掛ける。
アッ…地図調べてくれてありがとー!!
「……俺が昔、その…、あなたにあんな事言った理由を言っていいか。」
「…え、………え?」
今??ここで??急に???
待って心の準備が___ってそれより、
「…え、いつの間に強くなったの?」
「や、俺は弱ぇけど、気持ちの整理が着いたって言やぁいいのか…分かんねぇけど、今なら言える…気がする。」
そういや緑頭と戦ってから悩んでたやつが解決したのか??
「んだそれ。…まぁ焦凍が良いなら。聞かせてくれよ。」
言いたい時に言ってくれって言ったからな。
「そんじゃ…」
焦凍はぽつりと、短く話し始めた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。