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2021/01/02

第9話

バレンタイン1
2月14日、その日は全ての女子による祭典ー…
涼海ひより
涼海ひより
ねぇねぇ、ふゆちゃんは誰にチョコあげるん?バレンタイン!
鈴宮ふゆ
鈴宮ふゆ
バレン…タイン…
金曜日の朝、唐突にそう聞かれ私は疑問の表情を浮かべる。
涼海ひより
涼海ひより
そう!来週の水曜日14日やん?
鈴宮ふゆ
鈴宮ふゆ
…わかんない、多分、ひよりにはあげる
私がそう言うとひよりは嬉しそうに笑いながら
涼海ひより
涼海ひより
うちもふゆちゃんにあげる!
純粋にひよりから貰えるというのは嬉しかった。ひよりから話をもちかけられてから辺りをふと見ると、女子たちが席の近くでざわめいているような気がした。
鈴宮ふゆ
鈴宮ふゆ
…なんで、こんな女子集まってるの?
いつも数人の女子がいるので対して珍しくはなかったがここまで集まるのは入学式以来くらいだろうか。
モブ
モブ
「勇次郎君ってどんなチョコが好きなの??甘い系??
モブ
モブ
愛蔵君は〜??
…ああ、そういうことか。
会話の内容から察するにLIP×LIPの2人に群がっているのだろうと容易に想像が出来た。
染谷勇次郎
染谷勇次郎
みんなから貰えるチョコならどんなチョコでもとても甘いんだろうね
にこっと王子様スマイルを女子生徒に向ける染谷くん。私はそんな笑みを見て軽く鳥肌が立ってしまう。
鈴宮ふゆ
鈴宮ふゆ
(うわぁ、かんっぺきなまでの営業スマイル)
普段の染谷くんからは想像もできないくらいのいい笑顔だった。そこら辺はさすがアイドルと言える。
染谷勇次郎
染谷勇次郎
涼宮さんもチョコレートとか手作りするの?
染谷くんが後ろから話しかけてくる。
鈴宮ふゆ
鈴宮ふゆ
…まぁ、
素っ気なく返すと再度ひよりと話し始めるのだった。
夕刻ーー…
モブ
モブ
【そろそろバレンタインの季節だけどfuyuってチョコ誰かにあげたりするのー?】
普段の配信をしているとそんなコメントが読み上げられた。
fuyu
fuyu
チョコかー…友達にはあげようと思ってるよ!
そう返すとにぱっと笑った。
モブ
モブ
【好きな人とかにあげないの??】
…好きな人、か。そんな人いないしなぁ…
fuyu
fuyu
んー、好きな人特にいないからなぁ…ないよ(泣)
そんなこんなで話をして私は配信を終わらせる。結局最後の方はバレンタインのネタで持ち切りになった。
鈴宮ふゆ
鈴宮ふゆ
…バレン、タインか
実際のところバレンタインに対して私はそこまで興味が無い。小学生の頃は基本1人でいることが多かったし中学の頃など小学生の時よりも1人でいた記憶しかなかった。好きな人など論外だった。
鈴宮ふゆ
鈴宮ふゆ
…染谷くんと、柴崎くんにもあげてもいいのかな
あの2人には私を歌の世界に戻してくれた恩もある。義理、くらいはあげてもいいのかもしれない。
鈴宮ふゆ
鈴宮ふゆ
……まぁ、私があげなくてもたくさん貰いそうだけど
チョコレートが2人宛に大量に届けられている想像をして軽くくすりと笑う。柴崎くんの引きつる顔が容易に想像できた。(染谷くんは、喜びそう、かな?)
鈴宮ふゆ
鈴宮ふゆ
でも、チョコレートなんてほとんど作ったことないんだよね
先程電源を切ったパソコンを再度立ち上げるとチョコレートのレシピを検索していく。
鈴宮ふゆ
鈴宮ふゆ
……呪文?
レシピには聞いたこともないような難しい内容が乗っていてよくわからなかった。結局1時間ほど悩んで母親に電話することになってしまった。
鈴宮ふゆ
鈴宮ふゆ
ありがとう、お母さん
お母さん
お母さん
いいのよ〜、それにしてもふゆも好きな相手にチョコレートを作るような年頃になったのね
嬉しそうに電話の向こうで話す母親に対して私は軽く頬を染めると、
鈴宮ふゆ
鈴宮ふゆ
と、友達にあげるわけであって好きな人とか、いないから
お母さん
お母さん
えー、そうなの?まぁ、いいわ。料理はなにごとも愛情が大事なのよ。頑張りなさい
鈴宮ふゆ
鈴宮ふゆ
…ん、ありがとう
母親の言葉に薄く微笑むと電話を切る。
鈴宮ふゆ
鈴宮ふゆ
…愛情、か
その愛情がどんなものであれ私は一生懸命心を込めて作るだけだ。途中がどうなったとしても最後に想いを伝えられればそれでいいのだ。軽く腕に力を込める。
鈴宮ふゆ
鈴宮ふゆ
…頑張る
キッチンへ向かうとチョコレートを大量に作り出すのだった。
バレンタイン当日ーー…
涼海ひより
涼海ひより
はい!ふゆちゃん!これうちからのチョコ!
席に着くとすっとひよりからチョコレートが差し出される。可愛くラッピングがしてあってつい頬が緩みそうになった。
鈴宮ふゆ
鈴宮ふゆ
…ありがと、私からも、これ
鞄からチョコレートの包みを取り出すとひよりに向かって差し出す。チョコレート自体は素早く完成できたのだがラッピングに少々時間がかかってしまった。
涼海ひより
涼海ひより
可愛い!ありがとう!
嬉しそうに笑うひよりを見て私も軽く微笑む。…誰かに自分の作ったものを喜んでもらうのって嬉しいことなんだ。
ひよりのチョコを鞄にしまうと女子のざわめきが聞こえてきた。
モブ
モブ
「「「きゃーーーーっ」」」
鈴宮ふゆ
鈴宮ふゆ
(うわぁ…)
その日はいつも以上の大騒ぎだった。朝から放課後までずっと席の近くに女子生徒が大量に来てなかなか休むことすら叶わなかった。
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今回は番外編・バレンタインです






あとがきであまり書くことがないという事実に気が付きてしまったため今回はこの辺で終わります!ありがとうございました!