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2021/01/08

第11話

ポッキーゲーム
涼海ひより
涼海ひより
ポッキーゲーム?
とある休日の昼下がり、喫茶店の一角で私と友達のひよりはポッキーをテーブルの中心に置き、そんな話をしていた。
鈴宮ふゆ
鈴宮ふゆ
…視聴者から、ポッキーゲームたるものを聞いたんだけど、やったことなくて。どんなゲームなのかな、と
つい先日のこと、配信に1つのコメントが届いた。
【fuyuさんってポッキーゲームしたこととかありますか?よければどんな風にしたとか教えて欲しいです!】
…中学校の頃にクラスメイトが話していたような記憶もあったが、私自身それをしたことは無かった。その日は結局そのコメントに答えることは叶わなかった。
ーーそして、今に至る
涼海ひより
涼海ひより
う、うーん…力になってはあげたいんだけど、うちもしたことはないんだよね…
鈴宮ふゆ
鈴宮ふゆ
…そっか
しょぼんと肩を落としていると、ふと、ひよりがぽんっと自身の胸を叩く。
涼海ひより
涼海ひより
ふゆちゃん、私に任せて!
どこか自信ありげな表情になっているひよりを疑心気な表情で見る私を置き、ひよりはどこかに電話をかけ始めるのだった。
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染谷勇次郎
染谷勇次郎
…で
柴崎愛蔵
柴崎愛蔵
…なんで、俺らがここに呼び出されるんだ?
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30分後
私たちの目の前には眼鏡と帽子で変装しているLIP×LIPの2人の姿があった。
鈴宮ふゆ
鈴宮ふゆ
…え?ひ、ひより?どういう…
涼海ひより
涼海ひより
いや、その、2人なら知ってるかなぁ、と…
電話の前とは違い若干気まずそうに私たちの顔を見てくるひよりを見ながら私は何となく事情を理解し始めていた。
鈴宮ふゆ
鈴宮ふゆ
(…ネットで、調べればよかったんじゃ)
柴崎愛蔵
柴崎愛蔵
…涼宮説明頼む
染谷勇次郎
染谷勇次郎
涼海はなんとなく頼りにならなそうだから
涼海ひより
涼海ひより
ひ、ひどくない?染谷くんっ
4人で座るにはさすがにこの席は狭かったので、私たち一同は喫茶店を出て近くのカラオケへと移動することになった。
柴崎愛蔵
柴崎愛蔵
なるほど、要は配信でポッキーゲームの事を聞かれ涼海に相談した結果こうなった、と
鈴宮ふゆ
鈴宮ふゆ
…まぁ、そうなります
染谷勇次郎
染谷勇次郎
というか、なんで僕らなら知ってると思ったわけ…まず、そこがわからないんだけど
涼海ひより
涼海ひより
い、いやー、2人ならこういう経験もあるのかなー…と、
「「「         はぁ…             」」」
頭を抱えてため息を3人同時に吐く。
涼海ひより
涼海ひより
な、なんでふゆちゃんまでそういう反応ーっ
顔を赤くして半泣きの状態になるひよりを横目で見ながら私は諦めたようにもう一度ため息を吐く。
…2人には悪いが、帰ってもらう他ないだろう。
鈴宮ふゆ
鈴宮ふゆ
…あー、あの、2人とも
柴崎愛蔵
柴崎愛蔵
…まぁ、いいか
染谷勇次郎
染谷勇次郎
涼海の抜けてるところはいつもの事だしね…別に、僕もいいけど
しばらく下を向いていたはずの2人が急に顔を上げて意味がわからないことを言い出したので私は目を丸くする。
…まさか
柴崎愛蔵
柴崎愛蔵
じゃあ、先に俺が
染谷勇次郎
染谷勇次郎
いや、仕方ないから僕が先行してあげるよ
2人の手が同時にポッキーの箱を取るのを見て私はぎょっとした。まさか本当にやる気になるとは…
柴崎愛蔵
柴崎愛蔵
いやいや、勇次郎は後にしとけって。俺が先にやるから
染谷勇次郎
染谷勇次郎
そのセリフそのまんま返してあげるよ。愛蔵こそ後にしときなよ
…2人の笑顔がどこか怖い。
涼海ひより
涼海ひより
ふ、2人とも…
ひよりもどこか落ち着かなそうな表情になっている。気持ちは痛いほどわかるよ…
染谷勇次郎
染谷勇次郎
おまたせ、涼宮
私の前に、来たのは、染谷くんだった。
後ろで、柴崎くんが不満そうな顔でこちらを見ている。いや、止めてよ…
そんなことを考えている間にも染谷くんはポッキーの箱を開け中身を取り出すと自身の口にくわえる。そして、
染谷勇次郎
染谷勇次郎
私の方にポッキーの反対側を向けてくる。
涼宮ふゆ
涼宮ふゆ
いや、でも…
若干後退する私に少し近づく染谷くん。ここは狭い個室。後ろのスペースも余裕があるとは言えない。
染谷勇次郎
染谷勇次郎
再度、そう告げられ、私は若干頬を赤くしながらもゆっくりとポッキーの先を咥える。
ポキッ
涼宮ふゆ
涼宮ふゆ
食べ進められていくポッキーを見ながら、私はおそるおそるポッキーを少しづつ齧っていく。
ポキポキポキッ
涼宮ふゆ
涼宮ふゆ
っーー
少しづつペースを早くしているのかポッキーの無くなるスピードが上がった気がする。
ーー2人の顔がどんどんと近づいていく。

もう少しで、唇に触れる。そう思い目をつぶりかけた時、
パキッ
ポッキーが、途中で折れた。足がもつれ転びかけた私の腰を染谷くんの腕が支える。
染谷勇次郎
染谷勇次郎
…大丈夫?
耳元で囁きかけるような、そんな声に私の意識は集中されられる。
涼宮ふゆ
涼宮ふゆ
う、
うん、そう言葉に出そうとした時、私の体はもう1人の他の腕によって引き寄せられた。
涼宮ふゆ
涼宮ふゆ
きゃっ
急な重力の変換に私はの体は再度ふらつく。
柴崎愛蔵
柴崎愛蔵
黙って見ておけば…はぁ
…私を支えていたのは、柴崎くんだった。
染谷くんが若干不満そうな顔で柴崎くんを見る。
染谷勇次郎
染谷勇次郎
ちょっと、まだ途中なんだけど
柴崎愛蔵
柴崎愛蔵
一応もう終わっただろうが。次は、俺の番
あ、あんなことを2回もしなくてはならないのだろうか。1回でもかなり恥ずかしかったのだが。
柴崎くんはポッキーを手に取ると私の口に咥えさせる。
涼宮ふゆ
涼宮ふゆ
(こ、今度はこっち、?)
動揺を顔に出さないように耐えていると柴崎くんがポッキーの先を咥えてきた。
涼宮ふゆ
涼宮ふゆ
(う、これはこれで、恥ずかしい、かも)
後に咥えるのもかなり、というか、すごく恥ずかしかったのに先に咥えるのもこんなに恥ずかしいのか。
ポキッポキポキッ
ゆっくりだが、確実に近づいてくる柴崎くんの顔に私は恥ずかしくなり目を瞑る。
柴崎くんの顔が、どんどん近づいてくるのがなんとなく気配でわかってしまい落ち着こうにも落ち着けない。
涼宮ふゆ
涼宮ふゆ
(も、もう無理〜〜〜っっ)
パキッ
途中でポッキーを自身で折るとソファーにへたり込む。既に顔は真っ赤に染っており、羞恥心の限界だ。
涼宮ふゆ
涼宮ふゆ
ぅ、
若干恨みがましめに柴崎くんの顔を見ると耳元がほんのり赤くなっているのが目に留まる。
涼宮ふゆ
涼宮ふゆ
(…柴崎くんも少しは恥ずかしかった、のかな)
そう思うとなんだか怒るに怒れなくて。どこか気恥しさは残っているような気がするけど私は何も言えなくなってしまった。
柴崎愛蔵
柴崎愛蔵
…で、
残ったポッキーを食べるとこちらを振り向く柴崎くん。もうその顔からは先程まであった若干の赤みは引いていていつも通りの表情に戻っていた。
柴崎愛蔵
柴崎愛蔵
…実際に経験してみてどうだった?
染谷勇次郎
染谷勇次郎
感想、聞かせてよ
にっこりとこちらを笑いながらみてくる2人をどんな顔で見ればいいかわからなくて私はひよりの後ろに半分顔を隠すと
涼宮ふゆ
涼宮ふゆ
…恥ずかしすぎて、死ぬ
そう、呟いた。
…もう、この2人とはこんなことするまいと、どこか心に決めるのだった。
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番外編・ポッキーゲームでした!
あまり甘い系の話は得意では無いのですがどうでしたか??

夜に何となく思いついたネタなので話が崩壊しているかもしれません…なかなか楽しくかけたお話でした!

(この頃にはLIP×LIPの2人にはふゆちゃんに対する好意が割とある状態です!ふゆちゃんははっきりとはわからないけどなんとなく好意が生まれ始めている状態ですかね)