第11話

じゅういち。
3,273
2020/03/09 06:51




ガラガラ__

自分
おはよー!

『・・・・』

がやがやしていたクラスが一気に静まった。


「馬鹿じゃないのってねw(ボソッ)」

「それなw(ボソッ)」
自分
え...?


その言葉を発したのは


あやの
こいつやばっw(ボソッ)




あやのだった。



自分
あ、あやの?

正直、何が起こっているのか分からなかった。



だから私はいつもの様にあやのの元へ駆け寄り話しかけた。


自分
あやの、昨日大丈夫だった?

無理やり笑顔を作っていた。

怖くて。

あやの
...なにが?
自分
休んでたじゃん、昨日
みう
えぇ、あやの可哀想〜w

次に口を開いたのは、みう。


みうは、あやのの仲がいい友達だ。

私はそんなに話したことないけどね...


自分
可哀想?
みう
え、なに?知らないふりしてんの?w
自分
し、知らないふり?
みう
うわ、性格わっるww
自分
どういうこと...?
みう
だから、とぼけてんじゃねえよってこと
みう
全部お前がやったのに知らないふりするとか頭やばいだろw
みう
あやのが可哀想だわw


静かな教室にみうの声が響き渡る。


自分
...は?

意味がわからない。


私、あやのに何かした?


私が気付かないだけ?




ふと周りを見ると、


唇を噛みながら私を見つめるころん。



ころん
っ...


目が合うとすぐに俯いてしまった。


みう
助け求めようとしてんの?
自分
い、いや...
みう
ころんくんに何しても無駄だよw
みう
お前が何したか、ころんくんに全部お話したからね♡


だから、私が何したって言うの?



もう、意味わかんない...!


自分
ねえ、私あやのに何かした?
何かしたなら教えてよ、直すからさ?

「え、やば...」

「こいつ正気か?」

「頭おかしいだろw」

「あやの大丈夫?」



クラス中がざわめき出した。


みう
は?
みう
自分が1番分かってるよね?ww
みう
とぼけんじゃねえよっ!
違う、わたしはとぼけてなんか...

自分
あやの?私何かした?
あやの
信じられない...
あやの
私を苦しめたくせにっ!
自分
え?
みう
まだとぼける訳?
自分
とぼけるも何も、私には心当たりがないから...
みう
は?こっちは証拠もあるんだよ?
自分
証拠?何の?
みう
お前...ふざけんじゃねえよ!!

その瞬間、私の視界がぐらついた。



みうが私の髪の毛を掴んで、押し飛ばしたのだ。


自分
いっ...!
「ちょ、ちょっとこれ大丈夫?」

「流石にやばくねぇか...」



私の耳に入ってきたクラスメイトの声。


そう思ってんなら助けてよ...っ


しょう
...っ!!
しょう
おい、みう!!


教室が静まり返った。



しょう
お前、やりすぎだろ...

ザワザワ__


みう
はぁ!?やっぱりあんたあなたを庇うのね!?

「やっぱり」?


ど、どういうこと?




あやの
しょ、しょう...っ

あやのが泣き出した。


しょう
あ、...あやのっ!
あやの
やっぱり私よりあなたがいいの?
しょう
違う、そういう事じゃない!!
あやの
どこが違うのよ...


その瞬間。


みうがしょうの腕を引っ張り、耳元で何かを囁いた。


みう
____w
しょう
...っ!!
しょう
ふざけんなよ...っ(ボソッ)


ダッ___



しょうは走って教室を出ていった。

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