日差しがポカポカと気持ちいい昼のこと……
あなたと神楽、志村妙と柳生九兵衛は、ファミレスでおしゃべりをしていた。
ヅラは蕎麦好きアルけど、あなたはうどん好きアルナ〜
神楽がうどんをすするあなたに言った。
ん……?
あなたもシッソケンヤク?……ってやつアルカ?
妙ちゃん、sissokenyakuとはなんだ?
シッソケンヤク、sissokenyakuって……二人とも、それ何語だと思ってるの?
日本語ネ!
それくらい知ってるヨ!
あぁ、僕もそのくらい知っている
質素倹約……
飾らずにつましく暮らすことだ
兄上と暮らしていたからか……特に心がけているわけではないが、質素倹約が常だ
そうアルカ
そういえば、神楽ちゃん
今更だけど、どうして私たち……一緒にご飯食べてるのかしら?
女子会アルネ
待て、僕は女じゃ……
銀魂女子に一括りにされてるし……
九ちゃんも女ヨ
そうか……
ソウヨ
女子会か……
そんなの初めてだ
なんだか、ワクワクするな
僕も初めてだ
というか、僕は……
案ずるな、性別がどうであれ……
九ちゃんは九ちゃんだ
だから、男でなくとも九ちゃんならば……きっと、妙ちゃんのお婿さんになれるさ
あなたちゃん……!
はーい!ダメです!そんなの許しません!例え、世界が許しても俺は絶対許しませんよ……!
どこから現れたのか、真選組局長・近藤勲が会話に割り込んでくる。
何してんだ……ゴリラァ!
女子会だって言ってんダロ……!
このストーカー!
そんな近藤を妙と神楽が殴る。
神楽ちゃん、妙ちゃん……!
いくらストーカーゴリラだからといって、やりすぎは良くないぞ
あなたが、それを止めようと立ち上がる。
あなたちゃん、君のような人がゴリラに近づいてはいけない!
しかし……!
あ、土方さん
近藤さんいやしたよ
ファミレスの外にいる沖田が、ファミレス内を指さして言った。
そうか
じゃあ、連れて帰るぞ
土方がそう言うと、外にいた二人はあなたたちのいる所まで歩いてきた。
近藤さん、帰るぞ……
あら、土方さんじゃないですか
クソサド、テメェ……
またサボってるアルカ!
サボってねぇよ、クソチャイナ……
近藤さん、迎えに来たんでィ
それなら、早く連れて行ってくれ
あと、金輪際……妙ちゃんとあなたちゃんに近づかないようにしてくれ
お妙さんはわかるが……
なぜ、あなたに近づかないようにしねぇといけねぇんだ?
あなたちゃんのような素敵な人を汚したくないからだ……
何それ!?
俺ってそんなに汚れてるの……!?
九ちゃん、何を言っているんだ
それでは、まるで近藤殿が汚れているようではないか……
ストーカーゴリラだぞ
汚れているに決まってるだろう
いいか、九ちゃん……
近藤殿は、確かにストーカーゴリラだ
ズバッと言うな……
そして、近藤殿の行為は妙ちゃんからして見れば、迷惑で最低なことだろうと思う……
しかし、こんな風に殴られたりしても何をされても……懲りずに一人の人を思い続けているんだ……
すごいとは思わんか……?
私は、そんなこと言えるあなたをすごいと思うネ
(お前も充分その“すごい”だろうが……)
それに九ちゃんも……小さい頃から妙ちゃんのことを好いているのだろう?
私は二人とも応援しているぞ
あなたさん……!
あなたちゃん……!
近藤と九兵衛があなたを奪い合う。
なんか、異様な光景アルナ……
土方さん、止めてきてくだせェ
ちょっ、何すんだ……!?
沖田が物理的に土方の背中を押し、近藤、九兵衛、あなたのところへやる。
急に背中を押された土方は前のめりになり、床に倒れた。それだけなら、よかったのだが……倒れている土方の下にはあなたの姿があった。
……!?///
土方が急いで体を起こす。
わ、悪ぃ……!?///
いや、なんか足が滑ったっつーか、なんつーか……本当、すまん///
(胸、当たってたよな……///)
あ、いや、その……!///
これは事故なのだから、気にせずともよい!///
(兄上以外の男に体を……///)
神楽ちゃん、あの二人って……
多分、もう両思いヨ
だが、まだまだこれからって感じだねィ……
その後、真選組と女性陣に別れて解散。
これから、先程の出来事が、あなたを深く思い悩ませることになる。
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