第19話

[19] 恋愛談議
741
2020/10/16 11:53
朝方、一人の女が北斗心軒の暖簾をくぐった。その女は、雨に降られてびしょ濡れだった。
あなた
あなた
すまない、少し雨宿りをさせてくれないか……?
幾松
幾松
いらっしゃい……って……
あんた大丈夫?
あなた
あなた
大丈夫だ……
幾松
幾松
とりあえず、拭きなよ……
タオル貸してあげるから
幾松があなたにタオルを手渡す。
あなた
あなた
かたじけない
幾松
幾松
いいよ、このくらい
濡れたままだと風邪引くだろう?
あなた
あなた
そうだな……
あなたが小さいくしゃみをした。
あなた
あなた
寒いな……
幾松
幾松
ほら、ここに座ってて
ラーメン作ってあげるから
あなた
あなた
承知した
〜数分後〜
あなたの目の前にラーメンが置かれた。あなたは、アツアツのラーメンをフーフーと息で冷ましながら、食べる。
幾松
幾松
私、この店の店主やってる幾松
あなた
あなた
私は桂あなた
好物はうどんだ
幾松
幾松
いや、なんで好物言った……!?
うどん出せってか!?
うどん出せってか!?
幾松
幾松
(あれ?なんか、このくだり前にも……)
あなた
あなた
はぁ、温かい……///
あなた
あなた
幾松殿……
このラーメンすごく美味しいぞ
幾松
幾松
そうかい?
どうも、ありがとう
あなた
あなた
幾松殿。卵黄、酢、塩、サラダ油……これらを混ぜると出来る調味料が何か知っているか?
幾松
幾松
えっと、マヨネーズ……?
あなた
あなた
その通り……
あなた
あなた
あと、場合によってはマスタードやこしょう、レモン汁なども混ぜるな
幾松
幾松
マヨネーズがどうかしたの?
あなた
あなた
実は、私の友に……何にでもマヨネーズをかけるマヨラーがいてな……
あなた
あなた
最近、マヨネーズを見ただけで、そのマヨラーのことを思い出してしまうんだ……///
幾松
幾松
なるほど……あんたは、そのマヨラーに惚れてるってわけね……
あなた
あなた
ほ、惚れっ……!?///
なぜ、わかったのだ……?///
幾松
幾松
だって、顔に書いてあるからね
あなた
あなた
私は、そんなにわかりやすいか?///
幾松が頷く。
あなた
あなた
そうか……///
すると、北斗心軒の戸が開き二人の男が入店してきた。もう、雨は止んでいるようである。
幾松
幾松
いらっしゃい
坂田銀時
坂田銀時
お〜、幾松
俺はラーメン一杯
桂小太郎
桂小太郎
俺もラーメンで……
二人がカウンター席に座った。
坂田銀時
坂田銀時
あれ?誰かと思ったらあなたじゃねぇか……水も滴るいい女ってか?///
桂小太郎
桂小太郎
銀時、やめんか
坂田銀時
坂田銀時
あ〜、はいはい……お兄さん的立ち位置だから、大丈夫だから……
幾松
幾松
あんたたち、知り合いだったの?
坂田銀時
坂田銀時
まぁな
お前らこそ、知り合いだったのか?
幾松
幾松
いや、今日初めて会ったよ
あなた
あなた
あぁ……
坂田銀時
坂田銀時
へぇ〜
坂田銀時
坂田銀時
そういや、あなた……
お前、土方くんのこと好きなの?
あなた
あなた
ゲホッ……ゲホッ……!
急に何だ、銀時……!?///
坂田銀時
坂田銀時
らしいぜ……ヅラ
桂小太郎
桂小太郎
ヅラじゃない、桂だ。やはり、そうか……
坂田銀時
坂田銀時
まぁ、振らずにすんで、よかったじゃねぇか……
桂小太郎
桂小太郎
あいつの人生は、あいつの自由だ……
俺がとやかく言うことはせんよ……
銀時は水を一口飲むと、あなたの肩に手を置いた。
坂田銀時
坂田銀時
まぁ、頑張れよ……
あなた
あなた
言われずとも、わかっている……///
✂︎-----------------㋖㋷㋣㋷線-------------------✂︎
李 (作者)
李 (作者)
やっぱり、初めと終わりが難しい……
エリザベス
エリザベス
頑張れよ
作者……
李 (作者)
李 (作者)
うん、頑張る

プリ小説オーディオドラマ