※この作品内では、携帯はスマートフォンです。皆さん、それなりにLINEしてます。 by作者
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土方とあなたが糸電話で話をした日、二人は互いの連絡先を交換した。
その時、土方のスマートフォンが震動した。
あなたからは『土方殿』と一言だけ送られてきていた。土方は『どうした?』と返信した。
すると、直ぐにあなたから返信がきた。
『オハヨウ ヾ(。・ω・。)`*:;』
『おはよう』
『お前のことを考えるとムラムラします』
『朝っぱらから、あなたに気持ち悪いメッセージ送ってんじゃねぇヨ!』
『事実でも言っていいことと悪いことがあるネ!』
『土方殿も男だ』
『仕方のないことなのだろう』
『私も、多少の理解はある』
『しかし、その思いは……』
『胸に閉じ込めておいた方がよいと思うぞ』
『すいやせん』
『師匠にちょいとイタズラを』
『なんか、土方さんが可哀想なんで』
『一応、知らせときやす』
『でも、土方さんがムラムラしてるのは』
『本当でさァ』
その後、あなたと神楽の誤解は解けたらしい。しかし、土方がムラムラしているのか否かは不明である。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。