それは、突然の出来事だった。
「湖に飛び降りた」
...
岡山 杏奈。私の幼馴染。
…
到着
七海は、寝ていた。まだ、起きてないらしい。
その場に耐えれなくなったのか、晴人が帰る。
それを、涼太が追いかける。
私がアリスを睨む。アリスは、何も悪くないのに、当たってしまう。ごめんなさい。
アリスは、やっぱり優しかった。アリスも辛いはずなのに、私を気にかけて勇気をくれた。アリスは、やっぱり凄かった。昔からそうだった、自分のことは後回しで、周りのことを気にかける。
ガララララ
…
病室は、私と、杏奈と、まだ起きていない七海だけ。
私が走ろうとした瞬間、
パシッ
ガララララ
…
病室は、私と七海だけになってしまった。
七海は、寝ている。
この声は、あなたに聞こえていますか?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。