⠀2015年 4月
恵、あなた、12歳
津美紀 13歳
いやぁ〜いつの間にか中学生になっちゃったね。2人も
…五条さんも…老けた…
……
アンタ今いくつだ?
ねぇ今日入学式だよ?少しは嬉しそうにしようよ、2人ともさ
…別に…
それにしてもあなた、いつの間にか喋るようになったね〜
……
アンタ俺達が高学年になってから家に来なくなったしな
大変なんだよ?僕
口だけでしょ
ちょっとこっち来ようか恵君
嫌です。入学式に遅れます
…
おーい、3人共〜行くよー!
あぁ
じゃ、行こっか。
…
恵…
ん?
襟…めくれてる…
ん?あぁ…さんきゅ
うん
だらしないの〜
あんたは黙ってろよ…
え〜笑
…五条さん
ん?
目隠し…
あー、流石に目隠しはおかしいと思ってサングラスにしたの!
…
変?
ううん…懐かしい…
…そっか、君達に会った時はサングラスしてたっけ
最初から不審者に見えたけどな
あ"ぁん??
なんでもないです
…初めて会った時…
覚えてない?君が売られそうになったところを助けたんだよ
…覚えてる…
あの時と今ではだいぶ身長も伸びたね〜お兄さん吃驚
おじさんだろ
よし、恵君、こっちにおいで
行かねぇよ
じゃあ行ってあげる♡
は、ちょ、
……
はい、デコピン♡
い"ッッ
っー!!
…大丈夫…?
いてぇ…
まだまだだね〜恵も
るせぇ…
…入学式…
あ"、行かなきゃ
遅刻じゃねぇか…!
……
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。