私の目の前では、髪の毛が長い巨人が
巨人を足で踏み潰していた。
ただひたすら、困惑した。
巨人が巨人を襲うなんて、
全く聞いたこともなかったらから。
…そして、微かに……。
喜んでしまった自分がいた。
その光景は、人類の怒りが体現された
ように見えたから。
叫び終わると、私を見た。
死ぬと思った。
先程の光景を見て、動きがかなり早く
力強い巨人だと理解したから。
どんどん巨人の手が私の方向に伸びてくる。
私は震えが収まらない手で
刃を持った。
私は必死に振り回した。
それでも虚しく、巨人に掴まれた。
巨人の大きな顔のところまで持ってこられた時、
巨人と目が合った。
食われて死ぬと理解した。
私は目をつぶった。
私は足にモフモフのなにかが当たっていることに
気が付き、目を開けた。
そこから見る景色は建物の屋根が見えるほど
高かった。
私はあの髪の毛の長い巨人の
頭の上に乗せられていることに気がついた。
それでも巨人は歩き始めた。
ドスンドスンと揺れる頭の上で
髪の毛に捕まり必死で耐えていると
目の前に他の巨人が来た。
そんな時、私を頭の上に乗せている巨人が
叫び出した。
相手の巨人も叫び出した。
その時、長い髪の毛の巨人が
腕を胸のところまで持っていき、構えた。
私はそのポーズを何回も見たことがあった。
相手の巨人が叫びだした途端。
長い髪の毛の巨人は相手の巨人を
殴って頭を吹っ飛ばした。
私までその殴った時の衝撃で
落ちそうになり、髪の毛と首の合間に捕まった。
頭が無くなってもなお、動いていた相手の巨人に
うなじの部分を足で踏み潰した。
その時、当たりを見渡すと
ミカサ、アルミン、コニーが見えた。
それに気がついた3人は
アルミンがこっち向かい、私を運んでくれた。
~ 屋根の上にて ~
アルミンは私を屋根の上に豪快に乗せた。
着地してからすぐにアルミンの大声を聞いて
流石に驚いてしまった。
アルミンの次は、ミカサ、コニーの順番に
寄ってきた。
ミカサは私に強く抱きついた。
ミカサは珍しく焦ったような顔が見えた。
そう話していると、あの巨人は
どんどん本部へと向かって行く。
アルミンが出した案は、とても
いいものだった。
その時、誰かに持ち上げられた。
ずっと抱きしめていたミカサが
私の事を軽々と持ち上げた。
…ちょっと怒っているような気がする。
2人は本部へ、ミカサは私を抱えて
本部へ向かった。
本部まであと少しの所まで来た。
本部の周りには、巨人が
部屋の中を凝視していた。
その時、髪の毛の長い巨人が周りの巨人を
殴りかかった。
ミカサは私が落ちないようにか、
少し痛いぐらいの力で運んだ。
私たちは本部の窓を破って入った。
それに気がついたジャンか
私たちの名前を呼んだ。
そう言ってコニーはアルミンの背中を
叩く。
コニーの言葉に訓練兵のみんなが
驚いていた。
~ 補給室にて ~
あの巨人が暴れているのか、補給室にも
大きな音が響く。
そう話していると、ジャン達が
"あれ"を持ってきた。
"鉄砲"だ。
アルミンの作戦は、
リフトを使い、中に大量の人間を入れれば
通常種の巨人は引き付けられる。
そこを鉄砲で同時に打つ。
8人は
ライナー、ベルトルト、アニ、サシャ、
コニー、ミカサ、ジャン…そして私。
アルミンは昔から自信がなかった。
この状況だからこそ不安になるのは分かる。
だけどアルミンだもん。
マルコも不安げだった表情も、
希望を持っているような明るい顔に変わる。
鉄砲の準備もリフトも完了した。
私たちは天井へと移動した。
向かうと、補給所には
アルミンの予想通り8体の巨人がいた。
巨人がリフトに乗っている皆を
視認し、襲いかかろうと歩き出した。
巨人はジリジリと寄ってくる。
マルコの言葉に皆は一斉に
鉄砲が発射される。
そして私達も巨人のうなじ目掛けて
飛びかかった。
当たりを見渡すと、皆は退治できていた。
サシャとコニーを除いて。
サシャの目の前にいた巨人が
サシャを殺そうとする。
サシャを襲おうとしていた巨人は私が、
コニーを襲おうとしていた巨人はアニが仕留めた。
その言葉に皆の目がキラキラと
輝き出す。
出られるようになった為、皆は外に出た。
だけど、あの巨人が頭から離れられない。
どうしても状態が、存在が
気になってしまう。
私は皆がどんどん離れていくなか、
ミカサと共に屋根の上に登った。
本部の屋根に登ると、ミカサと
アルミンも着いてきていた。
あの髪の毛の長い巨人を見ると、他の
巨人に胸の部分を食われていた。
話を聞かれていたのか、後ろから
ライナー達が来た。
ライナーの言葉にジャンが反応する。
私もアニの言う通り、味方になれば
強力な武器が手に入ると思った。
アルミンが声を上げたのは、
手足が短い巨人だった。
その巨人を視認したのか、髪の毛の長いは
食われていようが無理やり進んだ。
手が無くなったのに、口で
うなじ部分を噛んだ。
そうして投げ飛ばすと、他の巨人も
同じように殺した。
その巨人は力尽きたのか倒れてしまった。
巨人のうなじ辺りから、人のような影が見えた。
そこから出てきて、顔が見えた。
それは、静かに気絶している"エレン"だった。
私は飛んでエレンの所に向かって行った。
私はエレンを強く抱き締めた。
私は、朝エレンがしたように
胸の辺りに耳をつける。
心臓の音が聞こえた。
生きてる
エレンが
生きている。
私は本部の屋上に登った。
どんどん視界が滲んでくる。
皆の顔も、上手く見えなくなる。
目が熱くなる。
No side
あなたの下の名前(カタカナ推奨)は生きているエレンを抱きしめ、
子供のように泣き叫ぶ。
ミカサもそれを見て号泣している。
エレンの腕と足は服が破れていて
そこの部分だけ無かったようになっている。
アルミンもエレンの手を掴むと
目から涙を流した。
街中は、巨人が居なくなり
風の音と泣き声が響き渡る。
街中には、巨人の骨しか残っていなかった。
久しぶりすぎて泣いている時の声分からなくて
変になってしもうた。
許して🙏
第8話の咆哮とまったくクリスタが
出せなくてごめんない🙏🙏






















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!