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第1話

Prologue

暗い路地裏








この街の闇を凝縮したようなその場所で、私は返り血を浴びて立っていた。









忌々しい、組織の一員であることを示すバッジを胸元からむしり取る。









私と組織の関係の印は、からんと音をたてて闇に消えていった。


You
You
スパイってバレたのはやらかしたなぁ




周りには倒れ臥す屈強な男たち。その中には組織のボスもいた。









今回の潜入先の組織のボスは、とにかく扱いやすかった。








私をただの小娘だと認識し、信じて疑わず、ぺらぺらと情報を喋ってくれた。









本部に報告の連絡をしている時、スパイだとバレたのが数時間前のこと。







組織の男たち
いたか!?捕まえろ!




そこを立ち去ろうとすると、車の止まる音とバタバタと聞こえてくるたくさんの足音。







こっちか、いやあっちかという声と私の名前を叫ぶ声。



You
You
またこのパターンか……




舌打ちをした後、急いで路地裏を右に左にと駆け回った。