怖い、助けて欲しい
そう思った時。
(隼人)「辞めてもらっていいですか」
(男の人)「お前誰だよ」
(彩香)「はや…と…」
(隼人)「こいつ俺のなんで。」
そのまま隼人は私を連れて歩いていった。
かっこよかった。すごく。
(隼人)「大丈夫か?」
(彩香)「…かった。」
(隼人)「え?」
(彩香)「怖かったぁぁぁぁぁ」
私は隼人に抱きついて泣いた。
しばらくして落ち着いた。
(隼人)「中三で迷子ってどーなってんだよ」
(彩香)「ごめん…。」
あれ? そういえば隼人[こいつ俺のなんで]とか言ってなかったっけ…?
(彩香)「…私は隼人のものじゃない」
(隼人)「は?」
(彩香)「好きじゃないくせにドキドキさせないでよ!」(顔真っ赤)
また可愛くないこと言っちゃった…。
(隼人)「あのさ、いつ俺が彩香の事好きじゃないって言った?」
(彩香)「え?」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。