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第1話

ー 80 ー
2,215
2024/04/18 12:12
歓声の中、二人でステージに上がる。
スニョンは私の手を取り、転ばないようエスコートしてくれた。

最初の立ち位置につくと、私たちは目を合わせて小さく頷く。

girl
 あなたせんぱーい!!
boy
 スニョンアー!

曲がかかる。
指の先も、表情も、全部意識して動く。

girl
もう少しでキスしそうなくらい顔を近付けるところとか!!
you
  ……  

思い出してしまった。
恐らくその振りは、あと3秒後……

soonyoung
soonyoung
 ㅎ、
you
 んっ…!? 

歓声で音が掻き消される。
ちょっと待って。何が起こったの。


目の前まで近づいてきたスニョンの顔、自分の唇に柔らかい感触、私を見つめる目。
状況を上手く読み込めず、私は何も考えられないまま体を動かしていた。

girl
 きゃー!ビッグラブー!
boy
 はよ付き合えや!!
you
 はぁっ…… 
soonyoung
soonyoung
 ははっㅎ、ありがとー 

踊り終わり、ぺこりと頭を下げてから手を振り退場する。

終わって気が抜けたからか、私は目の前のスニョンの背中に頭を突きつけた。

soonyoung
soonyoung
 うぉわっ、おつかれㅎㅎ 
you
 んわー……終わっちゃった、、

クラスは隣だけど違うし、当分の間関わるイベントも少なくなるし、会う口実がないからなんだか寂しい。

彼はくるりと振り返って私を軽く抱きしめ、背中をさすってくれた。


もういいや。甘えちゃえ。
なんて思いが頭に浮かび、私はそのまま彼の背中に腕をまわした。

soonyoung
soonyoung
 ちょ、どうしたのさ…… 
you
 ……し…でしょ、
soonyoung
soonyoung
 え? 
you
 キスしたでしょ、!
soonyoung
soonyoung
 あ、はは……ㅎ 
you
 ほんとにさぁっ……!!
soonyoung
soonyoung
ご、ごめん。嫌だったよな、急にあんなことして
you
 嫌じゃなかった。嫌じゃなかったけど 
you
たとえあれがパフォーマンスの一部だったとしても、良くないよ……

なんでって、私はあなたのことが好きだから、何でも自分の都合の良いように捉えてしまうんだもん。

soonyoung
soonyoung
 ごめん、
you
謝って欲しいわけじゃない!ただ、その……気がないなら勘違いさせないで欲しいっていうか、、
soonyoung
soonyoung
  ……  

私の言葉にスニョンは黙り込んでしまった。

何も反応がないことを不思議に思って、彼の胸板から顔を離し彼を見上げる。

you
 スニョンア? 
soonyoung
soonyoung
 それ、勘違いじゃないよ 
you
 へ? 

勘違いじゃないって、

you
や、やぁスニョンアㅎ揶揄いはよしてよね……
soonyoung
soonyoung
 俺が今あなたを揶揄ってると思う? 
you
 っ、

私を見つめるスニョンの目は、本気だった。

soonyoung
soonyoung
パフォーマンスに見せかけてキスしたのは、あなたをお前らには取らせないっていう威嚇




soonyoung
soonyoung
 俺は好きだよ。あなたのことが 

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