第82話

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2024/04/19 12:09
you
 ……スニョンが?私を、好き? 

脳が追いついていない。
言われたことが、上手く処理できない。

「人気のないところに行こうか」と言われ、私は放心状態のまま校庭の傍にあるベンチに連れられた。
離れた体育館から盛れる音はここまで聞こえてくるが、それでも静かだった。

soonyoung
soonyoung
 ……うん。好き 
soonyoung
soonyoung
どこがって聞かれたら答えきれないくらい、なんかもう……全部が好き!なんだよ
you
ちょっと待って、スニョンからそんな好きの嵐が来るとは……

甘い。甘すぎる。

そりゃ嬉しくないわけがない。向こうはまだ分からないだろうが、こっちは両想いだったということを知って舞い上がりかけている。

soonyoung
soonyoung
 困ってる?
you
 ううん、
soonyoung
soonyoung
んで……俺、あなたはそこまで俺のこと嫌いじゃないと思ってるんだけど
you
いや、あの、そこまで嫌いじゃないとかではなく

言っていいかな。その後のことはまた別に考えるとして、自分の気持ちくらい、言ってもいいよね。

私は少し間を置いて、息を吐いてから続けた。

you
 私も好き、スニョンのこと 
soonyoung
soonyoung
 ……マジ? 

小さく頷く。

soonyoung
soonyoung
 うわぁ、うわ、マジか……やべ、
you
 な、なに 
soonyoung
soonyoung
へへっㅎ、嬉しすぎてニヤけ止まんねぇよㅎㅎ

両手で顔を覆い、ももの上に肘をつくスニョン。
そんな反応されちゃ、私までニヤけが止まらなくなってくる。

you
 スニョンア、こっち見て 
soonyoung
soonyoung
 え?…んっ、!? 
you
 はは、さっきの仕返しー 

チュ、と小さくリップ音が鳴る。

目を見開いたまま固まっているスニョンを置いて私は立ち上がり、逃げるように体育館へと走り出した。

soonyoung
soonyoung
はぁっ!?かわいすぎんだろっ、待てコノ(ヤロー)……!
you
 いーやーだㅎ 
soonyoung
soonyoung
 つーかまーえた 
you
 おっと……ちょ、見られちゃうよ 

手首を掴まれたと思ったらそのまま後ろに引っ張られ彼の腕の中に。

肩に顎を乗せられるから、くすぐったい。

soonyoung
soonyoung
いーの。……はぁ、なんかこんなに嬉しいんだね
you
 そうだね 
soonyoung
soonyoung
さ、戻るかー!長時間抜け出してると、怪しまれそうだし
you
もうとっくに怪しまれてると思うけど?
soonyoung
soonyoung
そんなこと言うなってㅎほら、早く行こ
you
 ……うんㅎ 

スっと私の手を取り指を絡め、歩き出したスニョン。

少しだけ前を歩く彼を見て、今日は雑念を捨ててこの気持ちだけに浸っていたいと、強く思った。

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