第84話

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2024/04/22 12:21
yoowon
見せつけですか?楽しいですか?
you
 いやあれは向こうからで…… 
yoowon
へぇー!思い込み?ㅎ……私の気も知らないで。ムカつく。いくら先輩でも、ムカつく
you
  ……  


次の日、クラスの片付けに取り掛かっていると、突然ユウォンちゃんが私を呼んだ。

嫌な予感がしつつも彼女に着いていくと、立ち止まったのは校舎の裏だった。

yoowon
なんで……?私の方がかわいいのに。いつも皆、私のことをかわいがってくれるのに
yoowon
先輩のどこがいいんでしょうね?色目でも使ったんですか?
you
……上履きを捨てようとしたのも、衣装をめちゃくちゃにしたのも、あなた?
yoowon
えへ、バレちゃいました?ㅎそうですよ、私です。先輩に嫌がらせしたかったんです〜ㅎㅎ
you
 はぁ、ほんとに…… 

去年の記憶が蘇る。また同じ目に遭うのか。

you
私はいいよ、何されても。でもさ、衣装は苦労して作った人がいるわけ。その努力を蔑ろにするようなことはしちゃいけないと思うんだけど
yoowon
そんなの知りませんよ。最終的に先輩が着るものなので
you
 性格はかわいくないんだね 
yoowon
 は? 
you
見た目はかわいいのに中身がそんなんじゃ、誰にも好かれないよ。ていうかそんな人が生徒会役員だなんて、びっくり


そう言うと、彼女はみるみるうちに顔を赤くさせた。これ以上話していても無駄だと思ったので、くるりと背を向け歩き出す。

yoonseo
 あなた!後ろっ!!
you
 え?あ''っ……!

視界に現れたイユンソの声に反応して振り向けば、突然右頬に激痛が走った。

咄嗟に頬を押さえると、何やら液体のようなものの感触がする。恐る恐る手元を確認すれば、真っ赤な血がべっとりとついていた。


ユウォンちゃんの手には、カッターが握られている。それでやられたことなんて言われなくても分かった。

yoonseo
 大丈夫っ!? 
yoowon
 何よあんた。今更そっちの味方して 
yoonseo
うるさい、今それどころじゃないじゃない!そもそも利用されてることなんて知らなかったもの
you
 痛…… 

私が痛みに耐えているところに寄ってきたイユンソ。彼女はポケットからゴソゴソとティッシュを取りだし、渡してくれた。

yoonseo
 早く手当しなきゃ菌が入っちゃう、
you
 ……保健室に行きたい 

ティッシュで頬を押さえながらそう呟くと、イユンソは静かに頷いて私の背中に手を添えながら校舎の方に足を進めた。

yoowon
 待ちなさいよ 
yoonseo
 ……何?まだ何かあるの? 
yoowon
 私先輩のこと、許しませんから 
you
許さないって、私何か悪いことした?もうちょっとよく考えてから言葉にしなよ

私は一瞬振り返ってそう言い、再び歩き始めた。

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