第86話

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2024/04/24 11:59
wonwoo
wonwoo
あ、あなた。ユウォンさん見なかっ……
yoonseo
 ……あ、
wonwoo
wonwoo
 え?何で二人が、
you
 いやまぁ、色々ありましてね 

それからしばらく廊下を歩いていると、正面からウォヌが来た。

彼は私たちが一緒にいるのを見て驚きを隠せないようだった。

yoonseo
あ、あの。ごめんなさい。二人の関係を壊しちゃって。本当に反省してる
wonwoo
wonwoo
俺はいいよ。一番傷付いたのはあなただし。ちゃんと謝ったのか?
you
うん、謝られた。許しはしないけど、もう終わったことだから
wonwoo
wonwoo
そっか。……てかそんなことより、どうしたのほっぺ

聞かれることは分かっていた。
私が言葉を探していると、イユンソがスマホを確認し、「呼ばれたのでクラスに戻る」と言って去っていってしまった。

タイミングよ、タイミング……

you
 ……ユウォンちゃん 
wonwoo
wonwoo
you
さっき呼び出されて。その時に、やられた。イユンソは目撃者って感じ
wonwoo
wonwoo
 ……殴られた? 
you
 切られた。カッターで 
wonwoo
wonwoo
 嘘だろ…… 

私の発言に、彼は言葉を失っていた。

そりゃビックリだよね。まさかここまでやってくるとは、思いもしなかったもの。

soonyoung
soonyoung
 おーい、ウォヌや!ユウォン見つかった? 
wonwoo
wonwoo
 スニョンア、
soonyoung
soonyoung
 あれ、あなた?……え?何、それ 

ウォヌの背後からスニョンの声がして、ウォヌが振り返った時に彼の姿が見えた。

バッチリと目が合ってしまい、咄嗟に右頬を隠すように右側の窓の方を向く。
それでも見えてしまったのだろう。彼の声のトーンが低くなった。
you
 何でもないよ 
soonyoung
soonyoung
 何でもなくないでしょ 
you
ダンボールを切るためにカッター使ってたんだけど、なかなか切れなくて力入れたら、勢い余っちゃってㅎ

私はさっき保健室で先生に伝えた嘘の内容を彼にも言った。さすがにバレないだろう。そういうことってあるもの。
wonwoo
wonwoo
  ……  
soonyoung
soonyoung
嘘つかなくていいよ。本当のこと言って
you
 っ、

あぁ。なんで。これ以上迷惑かけたくないのに。

soonyoung
soonyoung
涙流しながらそんなこと言われても、嘘にしか聞こえないよ
wonwoo
wonwoo
 やぁ、そんな問い詰めなくても 
soonyoung
soonyoung
 じゃあ何?ほっとけって? 
wonwoo
wonwoo
別にそんなことは言ってないけど、言いたくないことだってあるじゃん
soonyoung
soonyoung
あなたが言おうとしない時って、迷惑かけたくない相手の時だけだよ
wonwoo
wonwoo
はぁ。……俺はあの時、それに気付かなかったってわけだな
soonyoung
soonyoung
 ……何の話? 
you
 もういいから、二人とも、やめて 

頬を伝った涙を拭い、二人に「戻ろう」と声をかけ歩き出す。

でもすぐに腕を掴まれ、止められた。

soonyoung
soonyoung
溜め込まないで。全然迷惑じゃないから

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