第77話

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2024/04/14 12:10
馬鹿なことをしたな、と思う。
あんなことをしても、相手は傷付いて、私は罪悪感に襲われ、誰も良い思いはしないのに。



『それは私のせいじゃなくて、自分自身の問題なんじゃないの?』



彼女の言葉は私に強く突き刺さった。

そうだよ、そうなの。恋愛だけでなく、勉強も何もかも上手くいかないのは全部私自身の問題なの。
私に魅力がないから。努力をしないから。全て周りのせいにして、現実から目を背けるから。


yoonseo
……あんなことをするために私を利用したの?

あの時、私はウォヌがあなたの頭を撫でているところを目撃してしまった。別れたというのに、まだ付き合っているかのような雰囲気。

申し訳なく思った。私のせいで、二人の仲を引き裂いてしまったから。



「あなた先輩、可愛いですよね。お友達ですか?」

「友達……ではないけど顔見知り、かな」

そんなこと言っていいような立場じゃないけど。

「私、あなた先輩のこと知りたいんですよね」



その子はユウォンちゃんといった。彼女はあなたのことを知りたいと言って、「出席番号はいくつか」とか「クラスの出し物でくノ一役をやるらしい。どんな衣装を着るのか」など細かいことを聞いてきた。

本当に悪気はなく、ただ周りのあなたファンである友達から聞いた話を伝えていたのだ。

しかしだ。

girl
去年同じクラスだったあなたいるじゃん。この前彼女の上履きがさ、ごみ袋の中に入ってたんだよ?本人は捨てた覚えないって言ってたんだけど……めっちゃ怖くない?
girl
ちょ、◯◯やー聞いてよ!私があなたのために頑張って作った衣装、よく分かんないけど切り裂かれてたㅠㅠ

おかしい、と思った。
こんなこと普通起きるはずがない。

去年だったら私がそういうことをしてたのかもしれない。けど今は違う。じゃあ誰?と考えた時、犯人は一人しかいなかった。

yoonseo
 ユウォンちゃん 

yoowon
 あらー、バレちゃいましたかㅎ 

夏休み最終日、彼女を校舎裏に呼び出して問い詰めた。

本人は悪びれた様子もなく、「バレたなら仕方ない」といった呆れたような顔をしている。

yoowon
私があなた先輩のことを知りたいと言ったのは、彼女に嫌な思いをさせたかったからですㅎ情報提供ありがとうございました〜
yoonseo
 っ、

腹が立った。でも、口答えは出来なかった。

私も同じようなことを思い、してしまった過去があるから。


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