第50話

N'
3,802
2018/08/18 22:54
(なまえ)
あなた
え、でも
雄登
雄登
いいから書けって



そういうと雄登はペンを無理やり握らせる。



(なまえ)
あなた
わかった……


震える手でペンを握り自分の名前を書く。


雄登
雄登
よし。行くぞ。
(なまえ)
あなた
え?!


すると、手を握られ走らされる。
(なまえ)
あなた
ちょっ、ちょっと待って!
雄登
雄登
はやくっ!


着いた先は



(なまえ)
あなた
なんでここなの……
雄登
雄登
いいから



廉のいる学部で後ろからいまさっきの食堂にいたメンツが追いかけてきていた。







でも、雄登は関係なく普通にドアを開け中に入る。



雄登
雄登
あのー真尋先輩いますか?



雄登はほかの目を関係なく大きな声で真尋ちゃんを呼ぶ。


クラスの人達は真尋ちゃんへの告白かと思ってるけど雄登はそんな傍観者をほっといて、私の手を握ったまま真尋ちゃんの元へ近寄る。






もちろん、真尋ちゃんの隣には廉がいた。





真尋
真尋
え……何か用?
雄登
雄登
はい、これ。申込書。あんたが担当だろ。出しといて
真尋
真尋
え、これカップルコンテストのじゃないっ


すると勢いよく廉がその紙を取り凝視する。


永瀬廉
永瀬廉
あなた……お前……
(なまえ)
あなた
廉……
永瀬廉
永瀬廉
……っ











ビリビリ








(なまえ)
あなた
永瀬廉
永瀬廉
何やってんや!!馬鹿か?!そんなに俺が嫌なんか?!
(なまえ)
あなた
永瀬廉
永瀬廉
なら、そいつと本当に付き合えばえけやん!
毎日、毎日、意味もなくそいつとおるけど、そっちと本当は付き合ってんやなん?!




バチンっ





神宮寺
神宮寺
真尋
真尋
ひっ







廉がうるさいのでこうするしかなかった。
涙で視界がボヤボヤだけど、確かに見えるのは片方、赤く染った廉の頬と悲しそうな目。




(なまえ)
あなた
あんな場面、見せられて……誰が……誰が正気で居られるのよっ!!!!
永瀬廉
永瀬廉
……
(なまえ)
あなた
私は……私は、別れたつもりなんてなかったのに!!
(なまえ)
あなた
自分の早とちりでばっかじゃないの?!
(なまえ)
あなた
もぉ、いい!廉の馬鹿っ!





その場にいてもたっても居られなくてダッシュで家(龍我の家)に戻る。

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