第35話

D'
3,916
2018/08/15 14:23
雄登
雄登
ちょっと、失礼
(なまえ)
あなた
ちょっと!
龍我
龍我
なら、俺もっ!
美蘭
美蘭
え?!





龍我と那須雄登が4人席の空いているところに座る。


美蘭は隣に龍我で嬉しいだろうけど、私は隣に廉くん以外の男が座ることが本当に苦痛……。





(なまえ)
あなた
ねぇ、どっかいってよ。




周りからの視線が痛い。
それでなくても、人気な廉くんと付き合ってるのに、新入生のやつとって……ついてないなぁ
雄登
雄登
なぁ、昼は?
(なまえ)
あなた
食べてない
雄登
雄登
何食べたい
(なまえ)
あなた
何も食べたくない
雄登
雄登
わがまま
(なまえ)
あなた
はぁ?!





そう言うと席を立つ那須雄登。




(なまえ)
あなた
なんなのよ、あいつ



すると、再び食堂がきゃーでは無いがガヤガヤする。



気になり入口を見ると



永瀬廉
永瀬廉
まじでウザイ
真尋
真尋
まぁまぁw
永瀬廉
永瀬廉
だって、あなたとチューやで?!
真尋
真尋
でも、彼女ちゃんも満更でもない顔したんじゃないの?
永瀬廉
永瀬廉
は?!んなわけないだろ
真尋
真尋
直ぐにその場を離れたくせに
永瀬廉
永瀬廉
っ……




遠くからで何を喋っているか分からないけど廉くんと真尋ちゃんの2人が恋人のように寄り添っていた。










ガシャンっ




(なまえ)
あなた
え?
雄登
雄登
んっ

それを眺めていると目の前に置かれるうどん。
雄登
雄登
食欲ないんなら喉通りやすい、うどんでも食っとけ
(なまえ)
あなた
え、私のために?
雄登
雄登
早く食べないと俺が食べるぞ
(なまえ)
あなた
あ、いや、ありがとう。
(なまえ)
あなた
いただきます
那須雄登は私のためにうどんを買ってきてくれた。
ぶっきらぼうで、生意気だけど、根は優しいみたい。


私は大きい口で食べれないから、ゆっくりとレンゲに入れて食べている。

でも、なかなか食べれなくてレンゲにうどんを入れたまんま固まっていると、遠くの方から視線を感じる。


(なまえ)
あなた
廉くん……
すると、明らかに驚いた顔している廉くんと目が合った。



その瞬間









パクッ













(なまえ)
あなた
雄登
雄登
うっす
(なまえ)
あなた
なんで、食べるの?!

思わず立ち上がる。
雄登
雄登
いや、ぼーっとしてるから俺に食えってことかなって
(なまえ)
あなた
なんてことするの?!最低!



ガシャンっ




廉くんに見られた悔しさで思わず持っていたレンゲを器に投げて、食堂を後にする。







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