すると、手首を掴まれて手を絡められる。
凄い急なことで頭がついていかない。
何が起こっているのか?
私は幻覚を見ているのか?
すると前の組……那須雄登と泣いている真尋ちゃんが帰ってきた。
すると、雄登は私と廉の背中を推す。
そして、1歩踏みでるとそこには沢山の人。
みんな私達を見てきゃーーーっと言うている。なんで?や結局、この2人かよーとか。
賛否両論?ってとこかな……。
いやいや、冷静になっている場合じゃない。
今、ふつーに廉君に手を握られてランウェイを歩いているけどふつーじゃない。
そして、ランウェイを歩き切ったランウェイの端っこで、廉君がけんちゃんからマイクを預かり
私に向き合う。
廉君の声に会場が静寂に包まれる。
その言葉に会場の女子から黄色い歓声がでる。
すると、会場までザワザワしだす。
すると、マイクをけんちゃんに渡して、膝まづき
きゃーーーー!!!!!
会場は一気に黄色い歓声に包まれる。
でも、私はどこまでも冷静だ。
しーーーん
そして、廉君に抱きつくと、廉君は私を持ったまま立ち上がり、よく少女漫画であるようにクルクル回り出す。
嬉しぃ。廉君。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!