「あっ、まだいた!よかったぁ、もう帰っちゃったかと思った~」
「最後に話したかったから探してた」
「ふふ、私も部活の方終わってからすぐ来た
2人ともー!あなたちゃんいたーー!!早く来てー!!」
「まずは卒業おめでとう!そして春から華のJKだね!」
「おめでとう、そしてありがとう。でもせっかく仲良くなれたのに会えなくなるのが寂しいな...」
「高校入ってもまた集まればいいじゃん!雄英生だからって俺らのこと無視すんなよ?
お前もだぞ、デク!!」
「そ、そんなことしないよ!2人が応援してくれたように僕も君たちの合格を祈ってる
2人は大切な友達だから...」
「ありがとう、デク!でもちょっと照れる、よ?」
「へ!?あっ、確かに恥ずかしいこと言っちゃったかもしれなぃ...」
...
「俺さ夏の頃、青春してぇ~とか言ってたじゃん? ちょうど部活引退して仲間が塾に通いだしたときでさ、なんかつまんなかったんだよね。
友達と遊びにいけないしさ、
受験も行ければどこでもいいと思ってた。
でも一緒に過ごすことが増えて3人が大切な友達になってからは全部が大事なものに変わっていった。この関係も時間も。
勉強だって俺は今でも大嫌いだけどデクがめちゃくちゃ雄英行きたがってるのを見て心の底から頑張れって思った。デクも頑張ってるから頑張ろうって思えた
こんなこと言うの恥ずいけど、この気持ちめっちゃ青春だなって思う
俺は合格できるか危ういけど、デクと綾瀬が合格できたことが俺も嬉しいよ。本当におめでとう...!」
「...みんなで恥ずかしいこと言う日?」
「言いたくなっちまったんだからしょうがねぇだろ!ほら女子は好きな男子に告白しに行かなくていいのかよ」
「行きません!あなたちゃんは知らないけど!」
「え?私も行かないよー!」
「綾瀬さん、告白とは違うんだけど僕から伝えたいことがあって、、、」
「「「え?」」」
「出会ったときから綾瀬さんが抱える不安や寂しさをわかってた。だから君を安心させたくて色々頑張ってみたけど爆豪くんには敵わなかった
僕が君にしてあげられることなんてほとんどなかったけど、
でも僕は諦めない
君が笑顔で過ごせるように僕が頑張るから...!」
「ちょちょちょ!え?これ告白じゃね?」
「デクってあなたちゃんが好きだったの?」
「すっ!?いっ、いや!そういうことを言ってるんじゃなくて...!」
「出久くん...」
「はっ、はいっ!!...」
「おい、いつまでも喋ってねぇで帰るぞ」
「え!爆豪!?も、もう少し待ってくれ!今いいとこだから!」
「あぁ?何言ってんだ、帰るに決まってんだろ
もう待ってなんかいられるか」
「爆豪くんってあなたちゃんと一緒に帰ってたっけ?」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!