今は梅雨の時期で、ベタベタと湿気がする蒸し暑い日だ。
私は6時半にセットしていた目覚まし時計のアラーム音で目が覚めた。
寝ぼけ眼で、準備していた制服と荷物を持ってリビングに降りる。
顔を洗って制服に着替える。
朝ご飯を食べて時間を見ると、7時半近くだったので、そろそろ穂が来る時間だった。
インターフォンが鳴り、出る。
荷物を持って下に降りる。
扉を開けて、穂に挨拶をした。
何故か笑われたが、いつもこんな感じなので特に気にすることはない。
他愛ない会話をしながら登校し、教室に入る。
私は英語が特に苦手で、当てたれたらどうしようとどんよりしていた。
穂に励ましてもらい、自己暗示をかける。
それからは普通に過ごし、放課後。
穂に応援してもらい、別れを告げてから活動場所に向かった。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。