「わぁあぁぁぁぁあああおっきいー!」
車から見えた景色に私は声を上げた。
ころちゃんが嘲笑ってくる。
こ「はっwww子供だな、あなた」
「ちょ、ころちゃんにだけは言われたくなかったセリフをずけずけと!」
私らを見て、さとみくんが一言。
「どっちもどっちで、るぅりーぬ含め子供だな。」
4人ではぁ!?っとさとみくんに突っかかった。
これを見て、なーくんがくくっと笑ってしまって、ぎぎぃーっと大きく蛇行してしまう。
ジェ「ちょ、なーくん危ない危ないっ!ww」
〜そんなこんなでショッピングモールの中〜
ジェ「んで、どこいくんや?」
「取り敢えず、普段着とかの衣類諸々と、あと食品コーナーかなぁ」
え?っというような顔をしているみんなに説明する。
「今日のご飯。私が作るんでしょう?」
な「え、悪い悪い!病みあがりだし!」
そう言って断るなーくんに、
「大丈夫だからー、私料理得意なの!」
と言って、さっさと歩き出す。
り「あ、俺、あなたの服選びたい!」
る「あ、僕も莉犬と行ってきます!」
タッタッタッとるぅとくんと莉犬くんが走り去る。
こ「じゃあ僕はね、ゲーム見に行ってくるわー」
行ってらっしゃーいと微笑ましい方々を見送ったあと、じゃぁ、っと言ってくるりと背を向けた。
な「え?どこ行くの?」
どうやら着いてくる気だったらしい。別にいいけど、なーくん達のメンタル持つかなぁ?
ま、ジェルくんとさとみくんは持ちそうだけど。
「買い物行くけど。あ、着いてこない方がいいよ。」
ジェ「なんでや?」
「下着買いに行くから。」
キラーンとジェルの目が光るけど、顔を赤くしたなーくんに引っ張って行かれた。
な「ちょっとあなたちゃん!あなたちゃんのスマホ買ってくるから!」
「ちょ、値段高いから大丈夫・・・って、行っちゃった。ってことは・・・」
さ「あなた、なんでそんな嫌そうな顔するの?」
笑顔で尋ねてくるさとみくん。まぁいいや。
「さとちゃん、行こう?」
あっちこっち見て回る。
さ「あ、これあなたに似合いそう!」
ドンピシャで似合うのを持ってくるさとみくん。店員さんも感心してました、はい。
まぁ、顔いいからね・・・(ボソッ)
さ「次はシャンプーとかだなー、あと、もう家に常備薬なかったっけ。お店行こ、あなた・・・ん?どうした?」
「お金あるの?」
さ「大丈夫大丈夫!これでも俺ら結構稼いでんだから。」
自慢気にさとみくんが言う。まあね、何やってんだかは知らないけど、結構いい物が家には揃ってたし。少しごちゃごちゃはしてたものの。
1時間後・・・
さ「よし、こんなもんでいいだろ。」
ようやくさとみくんが満足してくれた。
櫛とか鏡とか特に必要性のないリップクリームとかイヤリングとかの色々を買って、残すは下着のみ。
「じゃ、行って来るから、みんなと合流しててね。」
さ「時間はどうやって見るつもり?どうやって連絡とるの?」
1人で行かせるもんですかというオーラが凄い。怖い。ストーカー化しそうだわ、こいつ。
「はいはい。でも、絶対にコーナーに入って来ないでよ?」
分かりやすくいえばるぅとくん的に笑顔を作ると、急ぎ足で選ぶ。
特にね、可愛いのとか選ぶつもりはない。
さ「じゃ、これとこれも追加ねー」
ん?
「さとみくん、なんでここにいるの」
冷めた目でじとーっと睨みつけるが、効果なんてない。
ほら行くよっと籠を奪われ、半ば強引にお会計を済まされた。
そしてみんなと合流。
食品は私の言ったのをさとみくんがなーくんにLINEで送ってくれ、ジェルくんと買ってくれていたらしい。感謝。私もう疲れた。
やった・・・帰れる♪。.:*・゜♪。.:*・゜
り「ちょっと、あなためっちゃ帰るの嬉しそうじゃん(笑)なにしたのさとみくん」
さ「何にもしてないよ?」
「おやすみ・・・」
こ「ちょ、あなた寝るなって・・・」
こてん、っと私は寝入ってしまった。(あとからころちゃんに聞いた話によれば。)
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。