ガチャっとドアを開けると、ギクッとみんなの肩が飛び跳ねる。
な「あなた、ちゃん・・・」
る「・・・聞いてました?」
びくびくしながら聞いてくる。
別に正直に言っても問題ないよね。そう思って、素直に答える。
「聞いてたよー!さとみくんよく分かるね、私の胸のサイズなんて。」
さ「そりゃまぁ( *¯ ꒳¯*)」
ドヤ顔のさとみくんの頭をペシっとなーくんが叩く。
り「嫌だったよね、ごめんね!」
莉犬くんがオドオドしながら謝ってくる。
なーくんも、
な「本当にこいつら(主にさとみくんとジェルくん)がごめんね。」
って。
別にいいんだけど。
「私、気にしないよ?別にそういうことに抵抗あるわけじゃないし、っていうか風俗ってそんな話の宝庫だし(笑)」
一同、ぽかーん。
ん?どうした?
こ「え、風俗って?っていうか今あなたいくつなの」
真剣な顔でころちゃんが聞いてくる。
至って真面目に私は答える。
「私は今17だよ。風俗っていうのは、あ、お客さん取ってないからね!?」
変な誤解されてない?私お客さん取ったことないし!
ジェ「で、風俗っていうのは、なんなんや?」
なんかみんな怖い・・・
「ふ、風俗っていうのは、私、お金稼ぐのに、そういう所の掃除とか雑用とか使いっ走りしてたの!」
必死で言い切る。
何故か、ホッとみんな安堵して、ソファの背もたれに寄りかかった。
眼福。
だってこんな無駄に顔がよろしい方々が、ひとつのソファに体の力抜いて寄りかかってるんだもん。眼福と言わずになにと言う。
あ、尊いって言うのか((殴
る「良かった、個人でお客さんは取ってないんですね。」
「(゜-゜)(。_。)(゜-゜)(。_。)」
首を縦に振る。
みんながソファに座って、私は1人。
・・・なんか寂しい。
トコトコっとみんなの傍に寄っていって、ちょうど真ん中、空いていたスペースに腰を下ろした。
左右はころちゃんとさとみくん。
さ「お〜どうした(笑)?」
ぎゅーっと抱きしめながらさとみくんが笑顔で寄りかかって来て、可愛さが異常。やばい。
まぁあれね、恋のトキメキとかではなく、ただ単に私の趣味と言いますか性癖と言いますか。そういう類に入る感情。
こ「あーさとみくんずるいっ!僕も〜」
ゔぅっ!
こっちもこっちで可愛すぎる・・・
むぎゅーってころちゃんもしてきて、可愛いの暴力。
るぅとくんとか莉犬くんとかも絶対可愛い。
妄想に頭を巡らせて幸せでいると、なーくんから声がかかる。
な「イチャイチャはいいけど、あなたちゃん、出掛ける支度しておいで。」
「はーい、わかった・・・って離してってさとみくん!」
ころちゃんはすんなり離れてくれたものの、さとみくんが離れない。
さ「やだぁー離れない!」
「・・・さとみくん今いくつ」
歳をたずねる。
さ「えー?23歳ー」
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ほい主です!
まぁさすがにね・・・9歳差になってしまうわけですよ、さとみくんとあなたちゃんが。
それはちょっと・・・とわたくし思いまして、年齢設定変えてしまえと思っ((殴
すみません年齢設定公開します
あなた17歳
莉犬くん 21
るぅとくん 21
ころんくん 22
さとみくん 23
なーくん 23
ジェルくん 23
こうさせていただきます。
分かりにくいね・・・ごめんね・・・
大人組が23歳で、るぅりーぬが実年齢、ころちゃんが22歳と思ってもらえれば。
それでは続きを。
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「に、23歳・・・ね、」
これが成人男性に見えない・・・
な「さとみくん?^^*」
さ「ひっ!は、離れる離れる」
り「な組だぁ〜!」
元気だなぁ。
5分後
「支度出来たよー!」
ジェ「お、早いなぁ!」
「そう?www早い?
あ、どうやって行くの?」
私の疑問に、ジェルくんは答えてくれる。
ジェ「なーくんが運転してくれるんで!さとちゃんとなーくんが免許持っとるけんなぁ」
「へぇー、あのさとみくんが(笑)」
談笑していると、るぅとくんが来た。
る「みんな支度出来たそうです。あ、ジェルくん、莉犬が呼んでましたよ。あなたさん、僕と一緒に行きましょ」
「うん、わかった。ジェルくんばいばーい」
「あなたも俺の扱いひどない?」
いくらか沈みながらジェルくんが玄関へ向かう。それを見届けて、るぅとくんがこっちを振り返り、「行きましょうか。」と言った。
「ね、るぅとくん。私家政婦やっていく上で、聞きたいことがあるんだけど。」
る「え?あ、いいですよ、なんでも聞いてください」
快く了承してくれたから、遠慮なく聞く。
「みんなの好きな食べ物とか、こんなものが好きとか、これはダメとか、ある?」
うーんと少し悩んで、答えてくれた。
「アレルギーとかはみんな何にもないです。動物とか、食べ物とか、花粉とかも大丈夫ですよ。あ、でも、声使う仕事してるんで、加湿はしてください。食べ物は、まぁ、ここの食生活あんまりいいものではないので。皆忙しくて、なかなか・・・いつもコンビニで揃えるか、ピザとかを注文するとかです。」
「それはそれはー随分な食生活だねぇ」
「みんな、料理はできることには出来るんですけど、微妙な腕前で、あんまり自炊もしなくて。」
「あー、それで誰かが体調崩してなんならシェアハウスしちゃえと?」
え、なんで分かったんですか?とるぅとくん。
なんとなくだって、と答えた所で、莉犬くんが急かしてきて、私らはなーくんの運転する車に乗り込んだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。