昼休み、俺達は教室にいにくいから中庭で
弁当を食おうと思い、D組に。
弁当を持って俺達の方に来た咲玖。鈴菜は
かなり追い詰められた表情で昼飯を食って
いた。
圭と聡が少し心配そうな顔をしてこっちに
来ていた。
心配になったのか珠莉と一樹が早足でC組に
行き、俺達は後から追いかける。
教室を覗くと、後ろの窓際で机を合わせて、
黙々と弁当の準備をしている瑚子と、机に
伏せて何かを持ったまま寝ている真。
すると、俺達に気付いたのか瑚子が真の肩を
軽く叩き俺達の方を指した。
起きた真は怠そうに歩きながら俺達の方に
来る。笑ってはいるが、目は笑っていない
差し出したのは俺がいつも使ってる箸ケース
それだけを言い、真は瑚子のところに戻った
しょうがないから、俺と一樹と咲玖と珠莉の
四人で食べることに。C組から離れようと
した時、背後から睨まれているような気が
した…
〜中庭〜
この俺でもあそこまで暗い真は見たことが
なかった。しかも、真は何があっても一人で
抱え込むから余計に…
考えながら少しずつ弁当を食っていた。
すると、校舎の方から悲鳴が聞こえる。
俺達は急いで弁当を仕舞うと、スグに校舎の
中へと向かった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。