第14話

昼休み
365
2018/08/27 15:28
昼休み、俺達は教室にいにくいから中庭で
弁当を食おうと思い、D組に。
三浦友哉
咲玖ー。
武満咲玖
おっ、友哉。どうした?
三浦友哉
弁当食いに行こうぜ。
武満咲玖
おう!
弁当を持って俺達の方に来た咲玖。鈴菜は
かなり追い詰められた表情で昼飯を食って
いた。
伊藤珠莉
あとはC組にいるこっちゃんと
まー君だね!
和田一樹
だな。…って、圭。どうした?
橋本圭
ちょっと気になることがあって
…なぁ、聡?
二宮聡
うん…
圭と聡が少し心配そうな顔をしてこっちに
来ていた。
三浦友哉
心配なこと?
橋本圭
真と瑚子がいるだろ?
伊藤珠莉
二人と同じクラスだよね?
二宮聡
そうなんだけど…あの二人って
いつも昼ご飯とか休み時間とか
凄い騒いでるじゃん。
三浦友哉
ああ、バカ騒ぎしてる。
二宮聡
それが休み時間も昼休みの時間
になってもそんなに騒がないん
だよ…
三浦友哉
え…
伊藤珠莉
ちょっと見てくる!
和田一樹
俺も!
心配になったのか珠莉と一樹が早足でC組に
行き、俺達は後から追いかける。
教室を覗くと、後ろの窓際で机を合わせて、
黙々と弁当の準備をしている瑚子と、机に
伏せて何かを持ったまま寝ている真。
和田一樹
怖っ…
二宮聡
でしょ?あんな二人、見たこと
ないんだけど…
すると、俺達に気付いたのか瑚子が真の肩を
軽く叩き俺達の方を指した。
起きた真は怠そうに歩きながら俺達の方に
来る。笑ってはいるが、目は笑っていない
藍川真
…友哉、これ。
差し出したのは俺がいつも使ってる箸ケース
三浦友哉
え、忘れてた?
藍川真
うん…友哉のお母さんに渡すように頼まれた…
三浦友哉
そ、そうか…ありがとう…
伊藤珠莉
今からみんなで中庭でお弁当を
食べるけどまー君達もどう?
藍川真
んー…パスで。
和田一樹
おいおい、真らしくないな。
どうしたんだよ。
藍川真
別にー?僕も瑚子もあることを
思い出して、今ね非常に気分が
悪いの。
それだけを言い、真は瑚子のところに戻った
しょうがないから、俺と一樹と咲玖と珠莉の
四人で食べることに。C組から離れようと
した時、背後から睨まれているような気が
した…
〜中庭〜
伊藤珠莉
大丈夫かな…
和田一樹
ほんと、怖いんだけど…
武満咲玖
何か嫌なことでもあったんじゃ
ないか?
三浦友哉
それだけならいいけど、あそこ
まで真が暗いと流石に心配だ…
この俺でもあそこまで暗い真は見たことが
なかった。しかも、真は何があっても一人で
抱え込むから余計に…
伊藤珠莉
そう言えば、昨日の夜ご飯。
まー君とこっちゃんと近いとこ
に食べに行ったけど、そのとき
の二人も少し暗かったよ…
三浦友哉
う〜ん……
考えながら少しずつ弁当を食っていた。
すると、校舎の方から悲鳴が聞こえる。
和田一樹
方向的に俺達の学年じゃね?
伊藤珠莉
行ってみよ!
武満咲玖
おう!
俺達は急いで弁当を仕舞うと、スグに校舎の
中へと向かった。

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