俺は友哉君達を見送った後、再び休憩室に
戻った。
友哉君と一緒に来た真ちゃんはいつも通りに
笑っていた。しかし、いつもの笑顔なのに、
少し違う気がした。
斗真に頼み、真ちゃんの様子を見てもらった
斗真が何かを察したように声を漏らす。
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真が珍しく早めに帰ろうと言い始めたので、
何か用事があるのかな…と考えながらも帰る
ことに。
家の前まで戻った時、俺はその謎を聞いて
みることにした。
そう言って、笑う真。
その笑顔は何処か悲しそうでこれから起きる
出来事を不安に思うような目だった。
「いつも通りの」の後が声が小さく聞き取れ
なかったが、聞き直そうとする前に真は手を振り家の中へ入っていってしまった。
そう呟くと、俺も自分の家へと入った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。