プリ小説

第26話

弱虫
三浦友哉
……話って何だよ…
武満咲玖
ちょっとした昔話さ。
咲玖は俺の方に近付いてくる。
武満咲玖
中学、お前らと初めてあった時
俺は真に一目惚れをしていた。
三浦友哉
……。
武満咲玖
なのに…真は友哉にべったりで
こっちを振り向くことがない。
お前が…お前がいたから……
そう言って、近付いてくると俺の首を絞めて
きた。
三浦友哉
うっ……は、なせ…っ…!
武満咲玖
嫌だ、お前はここで死ぬんだ。
俺の首を絞める力を込めた咲玖の目は、蔑む
ように俺を見ている。
頭が熱くなり、息が吸えないから辛い。無理
矢理引き剥がそうとするが、酸素が回らず、
力が入らない。
意識が薄れる中、見る走馬灯。
俺が見ていたのは…


……弱虫な俺のしーちゃんとの思い出だった。














俺は昔から弱虫だ…
何かある度に泣いて、親に慰められて…
4歳の時、田舎に遊びに行くことになり、
電車で行って家族でハイキングをしたいたが
俺はそのまま迷子になって、森の中を一人で
歩き続けていた。
三浦友哉
お母さーん…お父さーん…何処
に行ったの〜…?
俺は疲れて座り込む。すると……
女の子
ねぇ、君。どうしたの?
三浦友哉
ひっ…!?
いきなり前から声が聞こえ、尻もちをついた
目の前にいたのはしゃがみこみ俺の顔を覗き
込んでいる女の子。
白いワンピースに黒髪ロング、肌も白く、
少し大きめの麦わら帽子を被っていた。
女の子
ご、ごめんね?驚かせるつもり
は無かったんだけど…
三浦友哉
君は誰…?
女の子
私は「しん」っていうの!好き
に呼んでいいよ!
そう言って、女の子は笑った。
三浦友哉
じゃあ…しーちゃん!
しーちゃん
君は?なんて言うの?
三浦友哉
俺は…みうらともやって名前!
しーちゃん
みー君かな?見ない顔だけど、
どうしたの?ここ山だよ?
三浦友哉
お母さんとお父さんとはぐれ
ちゃって…
しーちゃん
それで泣いてたの?
三浦友哉
うん…
しーちゃん
私が一緒に探してあげる!
三浦友哉
ほんと!?
しーちゃん
うん!だから、泣かないで?
その言葉に俺は涙を拭き立ち上がる。
すると、しーちゃんは俺の手を引き、歩き
出した。
暫くしてお母さん達は見つかり俺は宿泊施設
へ。翌日、俺は村を探ししーちゃんと遊び、
帰る日までそれを続けていた。
帰る日、しーちゃんは駅まで見送りに来て
くれて俺は結局泣いていた。
母さん
しーちゃんにお別れして?
三浦友哉
やだ〜!離れたくないー!!
泣きながら騒ぐ俺にお母さんはため息をつき
困った顔をしていた。
母さん
困ったわねぇ…
すると…
しーちゃん
みー君!!
俺は目を擦り前を見ると、しーちゃんが笑顔
で俺の事を見ていた。
三浦友哉
な、に…?
しーちゃん
私は見守るから。もう少しだけ
待ってて?
その言葉に俺は嬉しくなり、しーちゃんに
飛びついた。
三浦友哉
分かった!待ってるから、次は
もっと遊ぼ!
しーちゃん
勿論!
そして、俺は笑顔で電車に乗って帰った…













………あぁ、そうだ。思い出した…
…あの約束…ずっと守ってくれてたんだ……
そう思うと、俺の両目から涙が溢れてくる。
俺は最後の力を振り絞り掠れた声で…
三浦友哉
…た、すけて……
…そう呟いていた……

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✨舞✨
✨舞✨
いつも作品をお気に入りにしてくださっている方 ありがとうございます!! こんにちは!✨舞✨です! 更新日の目標:1日1話 《連載中》 『神は僕達を見捨てました』『僕の夢は未来の世界』 『下剋上教室 2学期』(下剋上教室の続きで書いています) 《休載中》 『GAME OVER』 《完結》 『DEATH GAMEシリーズ』 〜0〜「全ての元凶となったDEATH GAME」 〜1〜「これからDEATH GAMEを始めるよ!」 〜2〜「霧ヶ崎中学校卒業式編」 〜3〜「日本中を巻き込んだ生き残りゲーム」 〜4〜「DEATH GAMEは終わらない?」 『DEATH GAME Return』『君達の投票で命は決まる』 『死神の後継者』『学校閉鎖』『天才ゲーム』 『下剋上教室』 専用タグ↪︎✨舞✨ 主に👻ホラー👻を投稿します! いつも僕の作品にいいね!やコメントをしてくれる方 ありがとうございます! 応援のコメントを読んでいると物凄く嬉しくなります! 『✨舞✨の掲示板』 主に僕の作品の連絡、紹介などをしたいと思います! あらすじ等も作品よりも詳しく書く予定です!