すると、真は俺とのトーク画面を俺に見せて
きた。
確かに送るはあまり考えないけど、送られた
方からしたらかなり恥ずかしい。
画面を見つめる真の顔は赤く染っているように俺は見えた。
確かに4歳の時にしーちゃんとしたことは
ある。けど、誰かに話したことはない。
窓枠に足を乗せた真を引っ張り部屋の中に
連れ戻す。
すると、俺の耳元に口を寄せて真は…
確かにそう言った。
「みー君」という単語を聞き、俺は凄い熱くなる。
ひんやりとした手に驚きながら俺は後退、
状況を把握しようと必死に頭を回す。
真がしーちゃん?え、待て、そうだったと
したら、さっき真が俺に色々聞いてそれに
答えたことは本人に……
パッと前を見ると、真が自分の部屋から手を
振って窓をしめた。
いい感じに話を流された。
真がしーちゃん?何処から「しー」ってのが
出てきたんだよ…
そんなことを思いながらも明日に備え、俺は
寝る。
〜7月12日 08:00〜
順番通りに俺は穂花に入れる。
07/12 08:00
To:開催者X
title:投票結果
《投票結果》
1位、寺谷穂花(9票)
2位、野瀬遥香(4票)
3位、橋本圭(1票)
《ミッション》
寺谷穂花は2人に「死ね」というメールを
送れ。送った相手に罰を与える。
穂花は気が弱いから難しそうだな…
そんなことを考えながら用意をして、7時に
真が来るのを待つ。
ピンポーン
インターホンが鳴ると俺は外に出て、倉持
さんと龍田さんに会うために駅へと向かった
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。