第3話

見守る side真
576
2018/08/23 04:09
夜中、ふと目を覚ます。
僕はぼんやりと天井を見ていた。
……やっぱり好きだなぁ…
そんなことを一人で思う。
友哉のことは普通に大好き。
多分、異性としても好きなのかな?そこら辺
はよく分からないや。
僕は自分の気持ちよりも他の人の気持ちを
優先させてしまうことが多い。だから、友哉
が彩を好きって言った時も笑顔で二人がなる
ように応援して手伝った。なんていうか…
友哉の幸せを見ていたいって感じ?
僕が友哉を好きなのは変わらないけどね。
友哉を見てるといつも楽しそうで僕も楽しく
なる。そろそろ諦めどきかなぁ…と思い、
さっきの質問を友哉にした。
……やっぱり、いけるかも。
答えを聞いて僕はそう思った。
いやぁ、しーちゃんは僕なんだよね。
しーちゃんって呼ばれていたのは「真」を
「まこと」じゃなくて「しん」って読んだ
から。今思ったら、凄いバカバカしい間違え
だと自分で思っている。
あの時、森で遊んでいたら何故か泣いている
友哉に出会った。僕は初めて見る子で不思議
に思いながら近付いたんだ。
そこから仲良くなって遂に夏休みの終わりが
近付き、友哉が帰る時がやってきた。
あの時、友哉は泣いていたっけ…w
離れたくないー!ってw
だから、僕は友哉にこう言った。
「私は見守るから少しだけ待っててね。」
友哉はその言葉に笑顔で帰り、私は両親を
説得して2年後の6歳の時に友哉が住む地域に住むことになった
バレないように見守ろう。そう思い、僕は
腰以上あった髪をショートカットに切った。
友哉はもう忘れちゃってるかもしれない。
けど、僕は覚えているから。その約束を守る
ためにここに来て、友哉を見守った。
だから、6歳からの幼馴染とか言っている
けど、実際は4歳の時に既に知り合っていた。
まぁ、僕の本心は…最後がどうなるか想像
が出来なくても、友哉は絶対に生きさせる。
例え、僕が死ぬことになっても……
…それが行動が出来ない僕なりの気持ちって
やつかな。好きだからこそ、僕は友哉に生き
続けてほしい。
僕が舞ちゃんの後継者らしいけど、僕の人生
だから好きにさせてね?
機会があれば、園宮猛の後継者なんて潰して
やるからさ…
そして、僕は再び眠りについた…

プリ小説オーディオドラマ