それは、片思いから始まった。
この関係がずっと続くと信じていた。
ずっと封印していたこの気持ちにちゃんとけじめつけようと思っていたのに・・・・
坂本は、知らない・・・・
だって、彼女と、付き合ってるのは・・・・
本当は、図星だけど、言えない・・・
言えない・・・
お兄ちゃんが連れてきたのが・・・
和美さんが、゛お兄ちゃん゛と付き合ってるだなんて言えなくて・・・・
お兄ちゃんは混乱しつつ・・・・
私は、冷や冷やしていた。
いつかバレるって。
そのときに、坂本が、傷つくの見たくない・・・・
でも、いつか伝えなくちゃならない・・・・
でも、ちょっと自信なくなってきたんだ。
わたしは、その辺にあったバスケットボールを、思い切り坂本の顔にぶつけた
わたしは、その場を走り去った
そういい捨てると、真由は、理奈を追いかけていった。
坂本は、私の気持ちに気づかない。
それでいて、和美さんが誰と付き合っているかもしらない・・・・
わたしは、どうしたら、いいのかな・・・・
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。