第21話

-21-
439
2021/05/07 08:16








次の日。









起きると夕方だった。


















スンチョル
スンチョル
やっば 、寝坊した 、あと30分じゃん





鏡の前で、少し長めの襟足えりあし

ワックスをつけてセットをする。








そしてバイクで待ち合わせ場所の駅に近い、

バイク置き場まで向かった。


スンチョル
スンチョル
遅刻だ … 、








バイク置き場に着き、ヘルメットをしまって、


鍵を抜いて歩き出そうとした時 、







チャリーン





俺は持っていた鍵を落としてしまった。







スンチョル
スンチョル
碧優 … 








俺の視線の先には、

知らない男性と幸せそうに歩いている碧優の姿。







スカートなんかはいて 、





化粧もバッチリ決めて、まるで女の子だ。



俺の時はいっつもスウェットかジャージですっぴんで、




女らしさなんかなかったくせに。







俺は歩いていく碧優を暫く見つめていた。








暫く立ち尽くしていたが、我に返って、

俺ははにの元へ向かった。





















next

プリ小説オーディオドラマ