第42話

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2021/06/18 09:11














ジョンハン
ジョンハン
もう 、どっか行ってよ!うるさい!







今日もはに はイライラしている。





スンチョル
スンチョル
はに 、今日の夜 、海連れてってやるから 、な?






そんなはにの機嫌をうかがうようにはに に話しかける。





ジョンハン
ジョンハン
うん




素っ気ない返事をすると用意を始めるはに。



1時間程してはにの用意も終わり、



はに にヘルメットを被せてバイクに乗せた。















はにはいつものように、俺の腰に手を回して
ギュッとしがみついている。



そんなはにが可愛くて少しゆっくりめにバイクを走らせた。




ジョンハン
ジョンハン
わぁ 、海だぁっ!







はには久しぶりに嬉しそうな顔をしてゆっくりと砂浜へと向かう。





スンチョル
スンチョル
こけんなよ!





そんなはにを笑いながら俺もゆっくりと砂浜へと向かう。








ジョンハン
ジョンハン
海なんて久しぶり 、
ってか夜の海なんて初めてかもしれない
ジョンハン
ジョンハン
海ってこんなに大きかったっけ








興奮冷めやらないはには、海をキラキラとした目で見つめていた。





スンチョル
スンチョル
… はに?






そんなはにを見ていたら、
伝えたくて仕方ない言葉が込み上げてきた。






ジョンハン
ジョンハン
ん?なに?







声が…震えた。





スンチョル
スンチョル
いなくなんなよ …… 、
ジョンハン
ジョンハン
えっ?





そんな俺の声にびっくりしたのか、
海を見つめていたはには俺の方を振り返った。






スンチョル
スンチョル
見んなって!






俺は思わず俯いた。






ジョンハン
ジョンハン
… いなくなんないよ





波にかき消されそうなささやくような声で、
はには言った。











はにがいなくなる…






何故かその時






そんなふうに思ったんだ。









スンチョル
スンチョル
そっか …






俺はそんな気持ちを抱えながらはにに微笑みかけた。







スンチョル
スンチョル
はにっ!空見てみ!





今日も空は変わらずに星たちが輝いている。






ジョンハン
ジョンハン
綺麗 … 
スンチョル
スンチョル
この空めっちゃ綺麗だろ?
スンチョル
スンチョル
ずっとはにに見せたかったんだ
 





はには見とれるように空を見上げていた。



空を見上げると、大きくキラキラと輝く星と、



その光に照らされて横で小さく光る並んだ2つの星を見つけた。






スンチョル
スンチョル
あの星がはにと俺だな!




そう言って、その星たちを指差した。




スンチョル
スンチョル
小さい方が俺で 、横の星がないと全然輝かないんだ




はにはその星を見つめたまま黙って俺の話を聞いていた。






スンチョル
スンチョル
あの星 、ここからはめっちゃ近くに並んで光ってんだけどさ 、実際は何万キロ … いや何億キロも離れてんだろうなぁ …






まるで俺とはにの心の距離だった。



こんなに近くにいるのに



心が近づくことはない






ジョンハン
ジョンハン
うん 、そうだね






はには俺の例えには気づいていないようだった。






シューッ









スンチョル
スンチョル
見た!?




思わず俺はとびっきりの笑顔ではにを見てしまう。



2人で見上げていた空に一筋の流れ星が流れたんだ。








ジョンハン
ジョンハン
見た見たっ!!





はにが俺にニコッと笑った。



はにの本当の笑顔だった。



俺は思わずはにを抱き寄せる。






ジョンハン
ジョンハン
……… ん? どうしたの?




はにはびっくりした顔をしていた。






スンチョル
スンチョル
はにの笑顔久しぶりに見た 、
スンチョル
スンチョル
…… 超絶可愛い 。ずっと笑っててな?








俺がいなくなっても…



もし今の流れ星に願いを託せるなら。















"はにが幸せになりますように"






















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少し長くなってしまいました。すみません!

最近更新スピードが遅くなってるのですが、

…はい、テストですね(?

やっと2日連続のテスト終わったので!

これからどんどんと更新していきます!


ではバイチャ


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