第29話

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2021/05/16 12:58










はにの住んでいるマンションに着くと、






ジョンハン
ジョンハン
じゃあね





そう言ってはにはヘルメットを取って歩きだした。

そんなはにの腕を思わず掴んでしまった。



ジョンハン
ジョンハン
ん?
スンチョル
スンチョル
もう変なことすんなよ?
ジョンハン
ジョンハン
もうしないから





ちょっと気まずそうな顔をするはにの頭を軽く撫でた。



スンチョル
スンチョル
はにには俺がついてるからな



嬉しそうなはに に、ニコッと笑いかけて、

バイクで家へと向かった。













帰り道…


もう通り慣れているはずの地元の道を走っている時だった。





スンチョル
スンチョル
あれ … ここどこだ … ?




まるで初めての道を走っているようだった。

ただ頭の中では、

さっきまで一緒だったはにの笑顔だけが浮かんでいた。








全然だめだ…



全く思い出せない。







すると前からバイクの光が近づいてきた。




??
ちょる帰んの?  溜まり場今先輩来てるよ!



俺を呼んでいる男






見たことはある……

でも名前がわからない







??
あれ 、どした?
スンチョル
スンチョル
ごめん …… 誰だっけ
??
は?冗談やめろって 、 
??
え … ちょるもしかして …


ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
スンチョル
スンチョル
あっ 、冗談! ごめんなしゅあ
ジョシュア
ジョシュア
え?でも今 …
スンチョル
スンチョル
本当冗談だって … ごめん 、今日は帰るわ



俺はものすごいスピードで家に帰った。
























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